<p>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。<br>鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月の不調や不安を抱えつつ迎えた県予選だったが、公式戦の中で自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第3弾はチームの中心として活躍する、坂口美桜選手へのインタビューを掲載する。<br><br><strong style="font-size: 1.5em">坂口美桜選手</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/942d180423234c559e1a5dbf4b95427f/DSC06318%202.JPG" alt=""><br></p><h3 id="he573c4a992">追われる立場でつかんだ優勝</h3><p>春高佐賀県予選で優勝を決めた瞬間、胸に浮かんだのは、純粋な喜びと安堵だったと語った。<br> 10月以降、思うような結果が出ず、チームとしても個人としても不安を抱えながら迎えた県予選。インターハイ佐賀県予選の優勝校としてのプレッシャーも背負う中での戦いだった。<br>「一番はやっぱり嬉しいという気持ちが強かったです。10月はチームとしてうまくいっていないことが多くて、総体で勝った分のプレッシャーもあったので、優勝することができて安心感もありました」<br>勝利の背景には、変わらず支え続けてくれた存在があった。遠方での試合も含め、常に応援に駆けつけてくれた家族、そして地元・鳥栖での温かい声援。その一つ一つが、コートに立つ坂口の背中を押していた。<br></p><h3 id="h4802813d9a">追われる立場で迎えた県予選</h3><p>今大会は、これまでの「挑戦者」とは異なる立場で臨む大会だった。<br>対戦相手から研究され、対策を受ける中で、どう自分たちのバレーを貫くか。その難しさを感じながらも、チームは一戦一戦を積み重ねていった。「追われる側で優勝できたというのは大きかったです」<br>準決勝、決勝では相手に主導権を握られる場面も少なくなかった。それでも簡単には崩れず、最後まで粘り強く戦い抜いた姿は、これまで積み上げてきたものの確かさを示していた。<br></p><h3 id="h02b8977a42">手応えと課題</h3><p>県予選を通して、坂口が最も手応えを感じたのは、チームの粘り強さだった。<br> 攻め込まれてもボールを落とさず、ラリーを制して得点につなげる。鳥栖商業が大切にしてきたスタイルが、重要な場面で形になった。<br>「準決勝や決勝では攻められる場面も多かったですが、そこを粘って自分たちの得点にできたところは良かったと思います」<br><br>一方で、全国を見据える中で課題も浮き彫りになった。<br> 相手の厳しい狙いに対し、安定してプレーし続けること。その重要性を、あらためて実感したという。<br>「自分がサーブキャッチを狙われて、チームが崩れてしまう場面がありました。そこで崩れないように、レシーブ力をもっと磨かないといけないと感じました」<br></p><h3 id="hbaa0eb7982">鳥栖商業のバレー、そして春高へ</h3><p>坂口にとって、鳥栖商業のバレーとは<br>「粘り強くレシーブを上げて、そこから速い攻撃をする。身長が高くなくても点を取れるバレーです。」<br><br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f9ad4a8edb9f4978a65804d44721abf0/DSC06464.JPG" alt=""><br><br><br>最後に「鳥栖商業らしく、粘り強くボールを拾ってコンビバレーを発揮したいです。全国でまずは二勝して、そこからもっと上を目指して頑張りたいです」と目標を語った。<br><br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f8f364c5bf554e0790768caa70411fc1/DSC06301.JPG" alt=""><br>ーーーーーーーーーーーーーーーー<br>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、1月5日から開催され、鳥栖商業高校女子バレーボール部は佐賀県代表として全国の舞台に挑む。</p>

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。
鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月の不調や不安を抱えつつ迎えた県予選だったが、公式戦の中で自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第3弾はチームの中心として活躍する、坂口美桜選手へのインタビューを掲載する。

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【春高バレー 佐賀 女子  2026】粘り強さを武器に、全国へ 鳥栖商業 坂口美桜 選手

全国高等学校選抜大会・選手権大会関連記事の一覧です

全国高校選抜大会

<p>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。<br>鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月には不調や不安を抱えていたものの、県予選を通して自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第2弾は主将の久保山恵美選手へのインタビューを掲載する。<br><br><strong style="font-size: 1.5em">久保山恵美 主将</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/ff873507b14f452f83d3a60566e0d7b1/DSC06449%202.JPG" alt=""></p><h3 id="h5409b45e30"><br>優勝した瞬間、頭に浮かんだこと</h3><p>「一番は“嬉しい”という気持ちでした。でもそれ以上に、三年間ずっと目標にしてきたことを、このメンバーで達成できたことへの安心感が大きかったです。」<br>その「安心」には、先輩たちから受け継いできた思いや、支えてくれた存在への感謝があったという。<br>「毎日の送り迎えや、遅くまでご飯を作ってくれた家族の顔が浮かびました。少しは恩返しができたのかな、と思います」</p><h3 id="hc586dabdc2"><br>苦しんだ10月、そして巻き返し</h3><p>予選に至るまでの道のりは、決して順風満帆ではなかった。<br>「10月は本当に苦しくて、遠征や合宿が続く中で全然勝てなかった。チームとしても不安が大きかったです」<br>それでも迎えた春高予選。準決勝・聖和戦ではセットを先に落とす展開となったが、そこから流れを引き戻した。<br>「負けてきた分が、プラスになったのかなと思います。準決勝で良い状態を作れたことで、決勝にもつなげることができました」<br>個人としては悔しさも残ったというが、「負けていたら一生後悔していた」とも語った。</p><h3 id="hb664cb39c9"><br>不安の中で、キャプテンとして</h3><p>直前まで勝てない状況が続き、チーム内には不安も広がっていた。<br>「三年生は特に春高、大丈夫かなってずっと言ってました」<br>そんな中で意識していたのは、「春高は必ず来る」という現実を受け止めることだった。<br>「不安があっても、やるしかない。夏に勝ってきた自分たちを信じて、“切り替える”ことを意識していました」<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/01736f0d21104951b09149fe310b1cb0/DSC_0335%20(1).JPG" alt=""><br></p><h3 id="hfdb7a6d506">追われる立場としての戦い</h3><p>挑戦者から追われる立場へ。その変化は、試合前のデータ分析にも表れていた。<br>「どの高校も、確実に私たちを研究しているのが分かりました」<br>身長では劣る分、スピードを生かした攻撃が強み。しかし、それを封じるためにブロックを厚くされる場面も多かった。<br>「ブロックフォローの練習をずっとしてきたので、対策されても上回るバレーができたのは良かったと思います」<br>研究され、対策されることを前提に、それでもなお上回る。<br> 鳥栖商業は、追われる立場としてのプライドを結果で示した。</p><h3 id="h664f4a8497"><br>全国を経験して見えた課題と強み</h3><p>インターハイで初めて全国の舞台を経験した。<br>「最初は会場の雰囲気や相手に飲まれて、自分たちのバレーができませんでした」<br>それでも2試合目では切り替え、1勝を挙げた。<br>「ただ、決勝トーナメントでは“勝てそうな試合”を勝ち切れなかった。ミスを減らして勝ち切る力が、これからの課題です」</p><h3 id="h6c6b5bbadc"><br>春高予選で大切にしてきたこと</h3><p>キャプテンとして大切にしてきたのは、「一日一日の積み重ね」だった。<br>「1日1日、1時間1時間を大切にしようと伝えてきました。お互いに指摘し合えるチームであることを意識していました」<br>プレーする選手だけでなく、マネージャーやメンバー外の選手も含め、「チーム全員で勝ちに行った春高」だった。</p><h3 id="h02f784123c"> <br>スローガンは「できる」</h3><p>チームの合言葉は、シンプルな一言。<br>「できるです。エンジンの時に全員で言っています。できると思えば、できる。マイナスにならずに試合に入るための言葉です」<br>これが鳥栖商業女子バレー部の成功の哲学である。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/a3be6c8479ce4d08acb00a832262616e/DSC06466.JPG" alt=""></p><p style="text-align:center"><strong style="font-size: 0.75em">体育館に掲げるチームのスローガン「成功の哲学」</strong></p><h3 id="hcabbdc449a"> <br>春高本戦へ向けて</h3><p>春高の舞台に向けて、主将はこう語る。<br>チームの目標は、全国大会での2勝。「三年生は最後なので、悔いが残らないように。笑顔で、鳥栖商業らしいバレーをしたいです」と語った。<br><br>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、1月5日から東京体育館で開催され、鳥栖商業高校女子バレーボール部は佐賀県代表として全国の舞台に挑む。<br><br></p>

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。
鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月には不調や不安を抱えていたものの、県予選を通して自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第2弾は主将の久保山恵美選手へのインタビューを掲載する。

【春高バレー 佐賀 女子  2026 】『できる』を信じ続けて　鳥栖商業主将・久保山恵美

<p>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。<br>鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月の不調や不安を抱えつつ迎えた県予選だったが、公式戦の中で自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第1弾は鳥栖商業を率いる、行武泰信監督へのインタビューを掲載する。<br><br><strong style="font-size: 1.5em">行武泰信監督</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/b5d1b0fb99a0432a8fe846512bda821a/DSC06429%20(1).JPG" alt=""><br></p><h3 id="ha9e8e9dcd4">不安を抱えたまま迎えた大会</h3><p>「正直、はっきりとしたターニングポイントがあったわけではない」。<br> そう前置きした監督が振り返る今大会は、不安の中で始まった。<br>10月の練習試合では内容も結果も振るわず、例年であれば大会が近づくにつれて上向いていくはずのチーム状態も、今年は最後まで上がらなかった。選手たちの間にも不安が残る中で迎えた公式戦だった。<br></p><h3 id="h4188c44244">初戦で得た「自分たちの点」</h3><p>それでも流れを変えたのは初戦だった。<br> 2回戦からの出場となった公式戦で、想像以上に自分たちのバレーが機能した。<br>相手のミスではなく、自分たちの攻撃で点を重ねられたことが大きかった。同じ1点でも、その意味はまったく違う。10月の不調と比べても、本番で自分たちの形が通用したという実感が、チームに確かな手応えをもたらした。<br></p><h3 id="h3d4a275154">揺れなかった試合感覚</h3><p>準決勝や決勝でセットを落とす場面もあったが、そこで大きく崩れることはなかった。<br> 「一つ落としたからどうしよう、という不安はなかった」。大会を通して、選手たちは同じ感覚で試合に臨めていたという。<br>直前まで状態が上がらなかったからこそ、焦らずに戦えた。その冷静さが、この大会を通じたチームの成長を物語っている。<br></p><h3 id="hfffcf16d59">インターハイが変えた目線</h3><p>インターハイを経験したことで、チームの目線は明確に変わった。<br> それまで「全国で通用するか」を考えていたものが、「全国で勝負できるか」へと変わった。<br>佐賀県のチームは、全国では平均的と言われることが多い。1回戦を突破できる可能性はあっても、2回戦を勝ち切るのは容易ではない。前回のインターハイで1勝したあとに敗れた経験が、「もう一つ勝ちたい」という思いを現実的な目標へと変えた。<br></p><h3 id="h032edc08eb">監督が語る「全国で勝つチームの条件」</h3><p>では、全国で勝つチームに必要なものは何か。<br> 監督は「自分たちの強みを、最後まで出し続けられること」だと語る。<br>チームにはそれぞれ個性があり、自分たちが何で勝負するのかを理解し、それを最後までやり切ることが重要だと言う。<br>鳥栖商業は小柄なチームではあるが、工夫を重ね、戦術で勝負してきた。仕掛けを増やし、自分たちの形を磨いてきたそのスタイルを貫けるかどうかが、全国で勝ち切るための条件になる。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/646300a151064434a3ca2ea6b40139c2/DSC06335%202.JPG" alt=""><br></p><h3 id="h1537633817">全国の舞台で見えた明確な課題</h3><p>一方で、全国の舞台では課題もはっきりとしたと言う。それは、最後の局面でスパイカーが決め切る力である。<br>連動が噛み合った時には得点できるが、テンポやタイミングが少しずれた際に、それを個の力で補い切れない。県内であれば相手のミスになる場面も、全国では逃してもらえない。その差が、勝敗を分けていた。<br></p><h3 id="h077afde221">全員が役割を背負うチームへ</h3><p>10月の不調を立て直そうと動いたのは、2.3年生だった。<br> コートに立つ選手だけでなく、作戦立案やデータ分析など、試合に出ない立場からチームを支える役割もあった。<br>ユニフォームを着るかどうかに関係なく、それぞれが役割を背負い、チームとして戦う意識が根付き始めている。<br></p><h3 id="h8889b5d64e">春高に向けて、もう一段階上へ</h3><p>春高に向け、チームはさらにテンポを上げる。<br> リスクを伴いながらも、県予選後から積み重ねてきた取り組みを自信に変え、もう一段階速いバレーに挑戦する。<br>目標は、全国で二つ勝つこと。その本質は、「全国で1勝してきた相手に勝ち切るバレー」をすることにある。<br><br>ーーーーーーーーーーーーーー<br>第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、1月5日から開催され、鳥栖商業高校女子バレーボール部は佐賀県代表として全国の舞台に挑む。</p>

第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会佐賀県予選会での優勝から1か月。
鳥栖商業高校女子バレーボール部は、全国大会を見据えながら日々の練習に励んでいる。10月の不調や不安を抱えつつ迎えた県予選だったが、公式戦の中で自分たちのバレーを取り戻し、頂点に立った。3弾構成でお届けする本記事、第1弾は鳥栖商業を率いる、行武泰信監督へのインタビューを掲載する。

【春高バレー 佐賀 女子  2026】春高優勝から1か月　鳥栖商業女子バレー部・行武泰信監督が語る「全国で勝つ条件」

<p>「春高バレー」全国大会の組み合わせが30日決まりました。男子の佐賀学園は、青森の弘前工業と対戦。女子の鳥栖商業は、栃木の國學院栃木と広島の銀河学院の勝者と対戦します。大会は、来年の1月5日（月）に開幕します。</p>

春高バレー」全国大会の組み合わせが30日決まりました。




株式会社サガテレビ

佐賀学園高校

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佐賀学園ー弘前工業 鳥栖商業は栃木と広島代表の勝者と対戦 春高バレー全国

サガテレビにて放送をしたスポーツ関連ニュースのアーカイブです。

SAGATVニュース

<p>11月16日（日）、鳥栖市のサロンパスアリーナにて第78回全日本バレーボール高校選手権大会（春高バレー）佐賀県予選会が行われた。女子決勝では鳥栖商業が佐賀学園を3-1で破り、６年ぶりの春高全国を決めた。<br>全国大会は、来年１月５日から東京体育館で行われる。<br><br>かちスポでは優勝した鳥栖商業・坂口美桜選手にインタビューを行った。</p><h3 id="hcf83e1357e"><br></h3><p><strong style="font-size: 1.5em">鳥栖商業高校女子バレー部・坂口美桜</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/d0d992c0997a4782b10ac4d96fde1390/DSC_0378.JPG" alt=""><br></p><h4 id="haea7fea955">■ 3年間の目標を達成した喜びと、仲間と戦える時間の延長</h4><p>春高佐賀県予選で優勝した鳥栖商業高校女子バレー部。チームの中で重要な役割を担ってきた坂口美桜は、勝利の瞬間を噛みしめながらこう語る。「3年間の目標を達成できてうれしいし、1・2年生ともっと一緒にバレーができる期間が伸びて本当にうれしい」。この仲間と戦い続けられるという喜びこそ、彼女が最も大切にしてきたものだ。</p><h4 id="hdb168d8db4"><br>■ 初めて味わった「追われる立場」のプレッシャー</h4><p>夏に県で優勝したことで、鳥栖商は挑戦する側から挑まれる側へ。坂口にとっても、これは初めての感覚だったという。「総体まではずっと追う立場だったのが、春高は追われる立場。相手が倒しに来るプレッシャーが本当に大きかった」。10月の練習試合でうまくいかない日々が続き、不安を抱えたまま迎えた春高。<br>それでも、その重圧を経験したからこそ、次につながる学びがあったと振り返る。</p><h4 id="h82c5459046"><br>■ 全国のレベルを知り、チームが変わった</h4><p>インターハイで初めて全国の舞台に立ち、坂口は「自分たちももっとやれる」と強く感じたという。それ以降、チームは全国2勝という明確な目標を掲げて練習に取り組んだ。「春高に出て、その目標を達成するチャンスを得られたのが本当にうれしい」。挑戦する気持ちと、追われる立場での覚悟。その両方を持ち合わせたチームだからこそ、今回の優勝につながった。</p><h4 id="hc84abecb45"><br>■ サーブの場面でコートに立つ責任と覚悟</h4><p>坂口は試合の中で、サーブに入るタイミングで交代しコートへ入る機会が多かった。良い流れのときも、流れを変えたい場面でも、コートに立つ瞬間の重みは大きい。<br>「どういう状況でも、自分が入ったら周りが安心できる雰囲気やプレーを見せたいと思ってました」。<br>その思いが実現できた場面もあれば、課題が残る場面もあった。<br>しかし彼女はそれすら成長の糧にし、「春高へ向けて改善していく」と前を向く。</p><h4 id="h17b67d58a5"><br>■ 地元開催で感じた声援の力</h4><p>鳥栖市での開催ということもあり、コートには応援に駆けつけた多くの声が響いた。<br>「名前を呼んでくれる声が聞こえたり、知っている顔が見えたりして、緊張もしたけど、めっちゃうれしかったです」。地元からの熱い声援は、坂口にとって背中を押す大きな力になった。</p><h4 id="hcf83e1357e"><br></h4><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f9bb1e795bce48c0926b4caa565fe730/DSC_0294.JPG" alt=""><br></p><h4 id="h450c8a3741">■ 全国へ向けて、気持ちを切り替えて再スタート</h4><p>春高優勝の余韻に浸る間もなく、彼女はすでに次を見据えている。「しっかり切り替えて、また1から全国に向けて準備していきます」。勝利を経験したからこそ見える課題があり、成長への意欲がある。<br>坂口美桜の冷静で熱い視線は、すでに全国の舞台を見据えている。<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/f0b64af75ef541c687c751c706462302/DSC_0383.JPG" alt=""></p>

11月16日（日）、鳥栖市のサロンパスアリーナにて第78回全日本バレーボール高校選手権大会（春高バレー）佐賀県予選会が行われた。女子決勝では鳥栖商業が佐賀学園を3-1で破り、６年ぶりの春高全国を決めた。
全国大会は、来年１月５日から東京体育館で行われる。

かちスポでは優勝した鳥栖商業・坂口美桜選手にインタビューを行った。



【春高バレー 佐賀 女子 決勝 2025 】重圧を乗り越えた支柱 鳥栖商業・坂口美桜

<p>11月16日（日）、鳥栖市のサロンパスアリーナにて第78回全日本バレーボール高校選手権大会（春高バレー）佐賀県予選会が行われた。女子決勝では鳥栖商業が佐賀学園を3-1で破り、６年ぶりの春高全国を決めた。<br>全国大会は、来年１月５日から東京体育館で行われる。<br><br>かちスポでは優勝した鳥栖商業の主将、久保山恵美選手にインタビューを行った。<br><br><strong style="font-size: 1.5em">鳥栖商業高校女子バレー部・久保山恵美</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3939314d3f134cfc9bd6cffeb3326b8d/DSC_0457.JPG" alt=""><br></p><h4 id="h0bb555df42">■ 不安を抱えながら迎えた春高、仲間とつかんだ頂点</h4><p>鳥栖商業高校女子バレー部が春高バレー県大会決勝で見事に優勝を果たした。主将としてチームを率いた久保山恵美は、試合後の表情に安堵と喜びをにじませた。インターハイから春高まで、チーム状態が思うように上がらず、不安を抱えたままの大会だったという。それでも、仲間と支え合い、戦い抜いた結果が優勝という最高の形で実った。</p><h4 id="h541a04999e"><br>■ 主将として迎えた春高、責任感と覚悟</h4><p>1・2年生の頃から春高の舞台に立ってきた久保山。しかし、3年生として迎えた今回の春高には、これまでとは違う重みがあった。自らがチームを引っ張る立場となり、どの瞬間でも「自分が先頭に立つ」という覚悟を胸にコートへ立ち続けた。<br>彼女が背負った責任感は、そのままチームの信頼となり、一体感のある戦いを生み出した。</p><h3 id="hcf83e1357e"><br></h3><h4 id="ha394812d57">■ 夏の優勝で変わった目標、県の先にある全国の舞台</h4><p>今年の夏、鳥栖商は佐賀県大会で優勝を果たした。かつては「県で勝つこと」が目標だったが、インターハイでの勝利がチームの意識を大きく変えた。<br>「県優勝は通過点。全国で勝つことを目指す」。<br>そう言い切れるほど、彼女たちの視野は確実に高まった。挑まれる立場として迎えたシーズンも、気負いより成長への意欲が強かった。</p><h3 id="hcf83e1357e"><br></h3><h4 id="h7b5eb6c3ff">■ 遠征での悔しさが力に、全国を見据えた成長</h4><p>県外遠征では、強豪校に打ちのめされることも少なくなかった。しかし久保山は、その経験すべてを前向きに変換した。悔しさも劣等感も、次の試合で改善するための材料へ──。<br>ただ勝ち続けるのではなく「負けから学ぶ」姿勢が、チームに全国レベルの強さを植え付けた。</p><h3 id="hcf83e1357e"><br></h3><h4 id="he2adf4f331">■ 苦しい場面こそ前向きに。主将が作る勝てる雰囲気</h4><p>春高の準決勝、そして決勝は、まさに壮絶な攻防が続く試合となった。決勝では相手に流れを渡す場面もあったが、久保山はどんなときも前向きな言葉を選び、チームに声を届けたという。マイナスな発言を避け、雰囲気を切らさない。主将としての意識が、苦境でも崩れないチームのメンタルを支えた。</p><h3 id="hcf83e1357e"><br></h3><p><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/c1d6a5ca4d614beeb7f5f72954250bc7/DSC_0365.JPG" alt=""><br></p><h4 id="h995a60b00a">■ 全国大会での目標は「2勝」、さらに磨く自分たちのバレー</h4><p>優勝という成果を手にしても、久保山の視線はすでに次へ向けられている。「全国大会で2勝する」。そのために必要なのは、自分たちのバレーをさらに磨き上げること。技術も、精神面も、チームとしての連携も。高い理想を掲げながらも、一歩ずつ積み重ねていく姿勢が彼女の強さを物語る。</p>

11月16日（日）、鳥栖市のサロンパスアリーナにて第78回全日本バレーボール高校選手権大会（春高バレー）佐賀県予選会が行われた。女子決勝では鳥栖商業が佐賀学園を3-1で破り、６年ぶりの春高全国を決めた。
全国大会は、来年１月５日から東京体育館で行われる。

かちスポでは優勝した鳥栖商業の主将、久保山恵美選手にインタビューを行った。



【春高バレー 佐賀 女子 決勝 2025 】頂点をつかんだ牽引者 鳥栖商業・久保山恵美

<p>春の高校バレー佐賀県大会、女子は鳥栖商業、男子は佐賀学園が優勝しました。</p><iframe class="embedly-embed" src="https://cdn.embedly.com/widgets/media.html?src=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FhQZJTEtK0O0%3Ffeature%3Doembed&display_name=YouTube&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DhQZJTEtK0O0&image=https%3A%2F%2Fi.ytimg.com%2Fvi%2FhQZJTEtK0O0%2Fhqdefault.jpg&type=text%2Fhtml&schema=youtube" width="560" height="315" scrolling="no" title="YouTube embed" frameborder="0" allow="autoplay; fullscreen; encrypted-media; picture-in-picture;" allowfullscreen="true"></iframe><p><br>女子は2年連続の頂点を狙う佐賀学園と、県高校総体に続く2冠を狙う鳥栖商業の対戦です。2セットを連取した鳥栖商業。佐賀学園は第3セット、ダブルエース、大石と小橋）の活躍でセットを返します。しかし第4セット、鳥栖商業のスタメン唯一の3年生、坂口のアタックが決まり、セットカウント3－1。鳥栖商業が6年ぶりの優勝です。<br><br>一方、男子は2年ぶりの優勝を目指す佐賀学園と2連覇を狙う佐賀商業が対戦。第1セットを取られた佐賀商業は第2セット、キャプテンの菰田が意地を見せ、このセットを奪います。しかし、その後、王手をかけた佐賀学園はセッター平野のツースパイク。さらにキャプテン大古場のブロックポイント。3年生がチームを引っ張り、2年ぶりの春高全国を決めました。</p>

春の高校バレー佐賀県大会、女子は鳥栖商業、男子は佐賀学園が優勝しました。




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春高バレー佐賀 女子は鳥栖商業 男子は佐賀学園が全国切符

<p>春の高校バレー佐賀県予選は９日、男女とも準決勝まで行われ決勝カードが決まった。<br>【男子】佐賀学園ー佐賀商業<br>【女子】鳥栖商業ー佐賀学園<br><br>県予選の決勝は11月16日（日）</p>

春の高校バレー佐賀県予選は９日、男女とも準決勝まで行われ決勝カードが決まった。


春高バレー佐賀県予選 決勝は男子：佐賀学園ー佐賀商業 女子：鳥栖商業ー佐賀学園

<p>― 鳥栖商業女子バレー部、6年ぶりのインターハイへ ―<br>６年ぶりのインターハイ出場を決めた鳥栖商業女子バレー部。その快挙の裏には、コートには立たずとも、選手たちと同じ時間を走り抜けた“もう一人のキャプテン”の存在があった。寺田絢音マネージャー。緊張に揺れる選手の背中をそっと押し、時に指導者の代わりに声をかける彼女の姿は、確かにチームの屋台骨だった。支えることの尊さと、仲間との絆を語った。<br><br><br><strong style="font-size: 1.5em">鳥栖商業 寺田絢音マネージャー</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/8e2c54c4a4304aa39be7bf7e63dcba96/AE0I0511.JPG" alt=""></p><h5 style="text-align:center" id="h61da3c30fa">久保山選手（左）、寺田マネージャー（右）</h5><h4 id="h3c05575bcb"><br>ーーー目指してきた「全国」への道</h4><p>「みんな部活に入る前からインターハイ出場を目標にしていました」<br>喜びを噛み締めながらそう語る寺田マネージャー。日々の練習や遠征を支えながらチームの一員として、全国を目指してきた。<br>「色々きついこともあったけど、ちゃんと結果を残せてすごく嬉しいです」<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/4a3942d550094a58b35cd50a4282661c/DSC01563.JPG" alt=""></p><h4 id="h2be19e3caa">ーーー “家族”を支えた日々</h4><p>選手とは違い、コートの外から仲間たちを見守る立場だった寺田さん。<br>「選手のつらい気持ちに完全に共感することは難しい部分もありました。でも、一番近くで見てきたからこそ、自分達の代で行けたことは夢みたいです」<br>試合中には緊張で固くなる選手たちに、リラックスできるような声かけを忘れなかったという。<br>「ささいなことでも“ありがとう”って言ってもらえると、キャプテンをやっていてよかったなと思えました」<br></p><h4 id="hd08f756218">ーーー「バレー以外は全部マネージャーがやる」覚悟</h4><p>寺田さんは監督から「監督が指示しにくいことも全部やってくれる」とも評される存在だ。<br>「みんなは全国を目指して入ってきているから、プレーに集中できるように。バレー以外は全部マネージャーがやるぐらいの気持ちで動いていました」<br>呼びかけ程度しかできないこともある中で、体調管理、道具の準備…。見えない努力が、選手の安心感につながっていた。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/00a1ecbf5889427dbd404259d9bfe4fd/DSC01737.JPG" alt=""></p><h4 id="h752d75e07a">ーーー 鳥栖商業らしさは「支え合い」</h4><p>バレー部の雰囲気を問うと、迷わず「家族です」と即答した寺田さん。<br>「お互いに支え合える、そんな仲間です。どんなときもあきらめない、粘り強さもチームの強さだと思います」<br>インターハイで見てほしいプレーとしても、「小柄な選手が多い中で、粘りのバレーで頑張るところを見てほしい」と話す。<br></p><h4 id="h5064b0ae27">ーーー支えてくれた人たちへ</h4><p>最後に、全国の舞台へ向けての意気込みを尋ねると、感謝の思いが溢れ出た。<br>「今まで本当に多くの人に支えられてきました。なかなか恩返しの機会がなかったけど、インターハイで鳥栖商業らしさを発揮して、感謝の気持ちを届けたいです」<br><br>インタビューを通して感じた、確かに“チームの柱”だった寺田絢音マネージャーの存在。彼女が築いた信頼と支えは、間違いなく鳥栖商業の強さを支えている。コートに立つ選手とともに、マネージャーの存在にもぜひ注目してほしい。<br>ーーー<br>インターハイは8月6日（水）から、ジップアリーナ岡山にて開催される。</p>

― 鳥栖商業女子バレー部、6年ぶりのインターハイへ ―
６年ぶりのインターハイ出場を決めた鳥栖商業女子バレー部。その快挙の裏には、コートには立たずとも、選手たちと同じ時間を走り抜けた“もう一人のキャプテン”の存在があった。寺田絢音マネージャー。緊張に揺れる選手の背中をそっと押し、時に指導者の代わりに声をかける彼女の姿は、確かにチームの屋台骨だった。支えることの尊さと、仲間との絆を語った。


永石恒陽

【2025 インターハイ前特集 女子バレーボール】仲間を支え続けた寺田絢音マネージャーのインターハイ

令和６年度全国高等学校総合体育大会（北部九州総体）　7/21～8/20開催

高校総体

<p>― 鳥栖商業女子バレー部、6年ぶりのインターハイへ ―<br>佐賀県大会を制し、６年ぶりとなるインターハイ出場を決めた鳥栖商業女子バレーボール部。毎年ベスト４の壁に阻まれてきた中、ついに掴んだ全国の切符。主将としてチームを牽引してきた久保山恵美選手が、喜びの裏にある成長の軌跡、仲間への想い、そしてインターハイに懸ける決意を語った。<br><br><strong style="font-size: 1.5em">鳥栖商業 久保山恵美主将</strong><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/8e2c54c4a4304aa39be7bf7e63dcba96/AE0I0511.JPG" alt=""></p><h5 style="text-align:center" id="h61da3c30fa">久保山選手（左）、寺田マネージャー（右）</h5><p><br></p><h4 id="hc3defa9a68">ーーー「まさか自分たちの代で」驚きと喜びのインハイ出場</h4><p>６年ぶりとなるインターハイの切符。その瞬間の気持ちを尋ねると、久保山主将は素直な心情を明かした。<br>「自分たちの代で行けると思っていなかったので、本当にうれしいです」<br>決勝の相手は、同じく全国を久しぶりに狙う鹿島高校。準決勝での激闘後、緩んだ空気を引き締めるため、仲間たちに「優勝しよう」と声をかけたという。<br></p><h4 id="h574f861687">ーーー“家族”のようなチームが生み出す力</h4><p>鳥栖商業の「らしさ」を問うと、久保山選手は「チームの一体感」と答える。<br>「コートに立つのは１・２年生が多いですが、３年生はその分周りでしっかり支えています。みんなが明るく、チームのために自然と動ける。本当に“家族”みたいなチームです」<br>この一体感が、苦しい場面でも力を発揮する原動力になっている。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/2a8bb596f7aa45d08b7ab3c1176c7960/DSC01667.JPG" alt=""></p><h4 id="h86c3dfb2e5">ーーーベスト４の壁を超えた“当たり前の積み重ね”</h4><p>例年ベスト４に名を連ねながら、決勝の舞台に届かなかった鳥栖商業。今年、ついにその壁を越えた理由について久保山主将はこう語る。<br>「ずっと“勝てない”という思いがあったからこそ、基本を見直しました。ゴミ拾いや挨拶といった、当たり前のことに意味を持たせて、行動し続けたことが勝利につながったのだと思います」<br>小さなことを大切にする姿勢が、大きな結果を生んだ。<br></p><h4 id="h8f9b0bd9b8">ーーー“拾ってつなぐ”粘りのバレーが鳥栖商業のスタイル</h4><p>監督から繰り返し言われてきたのは「全員で拾って、全員で攻撃する」こと。平均身長が低い鳥栖商業にとって、それが勝つための道だった。<br>「細かいところをやりきる“粘りのプレー”をチーム全体で高めてきました」<br><br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/8ddb93c4ab514afb8fcaf1bf6ead54dd/DSC01781.JPG" alt=""><br><br>１年時の観桜大会での敗戦をきっかけに、チームが本気で変わった。そんなエピソードも印象的だった。<br>「そのとき本当に怒られて……でも、それで“変わらなきゃ”と思えたんです。今大会の清和戦も、普段なら追い付かれて負ける展開。でも最後まで粘って勝てた。あのときから成長したと思います」<br></p><h4 id="hc68e48fe2d">ーーーキャプテンとして大切にした「目標と仲間」</h4><p>「春高優勝」という目標を、入部当初から胸に抱いてきた久保山主将。キャプテンとしてチームとどう向き合ってきたのか。<br>「きついこともたくさんあるけど、仲間は仲間。何かあっても、ちゃんと向き合って前に進むことができました」<br>苦しさの中でも、目標を見失わず、支え合うその姿勢がチームを強くした。<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3bbec38f8d5e4bf69df1f346f26fb1e0/DSC01794.JPG" alt=""></p><h4 id="hb0a9d70a7c">ーーー自由に声を出せる雰囲気が、成長を後押し</h4><p>鳥栖商業の試合では、選手たちの元気な声が響き渡る。その背景には、風通しの良いチームづくりがあった。<br>「私が入学した頃は今よりも上下関係が厳しくて、言いたいことが言いづらい空気がありました。でも今は、上下関係を良い意味でなくして、言いたいことが言える環境にできています。だから、みんなが声を出して、自然と成長できていると思います」<br><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/39a428188d1743ea854eb5759c3d42b2/3471510d9d984b67937f94f4795d1b87/DSC01765.JPG" alt=""></p><h4 id="h30ca8b3684">ーーー皇后杯予選優勝も、あくまで“通過点”</h4><p>インターハイ出場直前の皇后杯県予選も優勝で締めくくった。だが、そこに満足はない。<br>「インターハイに向けてのあくまでも通過点であるため、しっかりと勝ち切ってチームの士気を上げられるよう挑みました。準決勝の佐賀学園とは初めての対戦でしたが、ここで負けたら清和戦の意味がなくなると思って挑みました。優勝できてよかったです」<br></p><h4 id="hfc3b47d291">ーーー全国の舞台へ。仲間と、支えてくれた人へ恩返しを</h4><p>最後に、インターハイへの意気込みと、応援してくれる人たちへのメッセージを語ってくれた。<br>「平均身長が低い中でも、自分たちのバレーをやりきって、練習通り一本一本大切に、３学年全員で勝ちにいきます」。<br>「今まで負けてきた悔しさも、自分たちの強さです。まずは全国を楽しんで、勝って、支えてくれた人たちに恩返しができるように頑張ります」<br><br>彼女たちの夏の挑戦はまだまだ続く。<br>ーーー<br>インターハイは8月6日（水）から、ジップアリーナ岡山にて開催される。</p>

― 鳥栖商業女子バレー部、6年ぶりのインターハイへ ―
佐賀県大会を制し、６年ぶりとなるインターハイ出場を決めた鳥栖商業女子バレーボール部。毎年ベスト４の壁に阻まれてきた中、ついに掴んだ全国の切符。主将としてチームを牽引してきた久保山恵美選手が、喜びの裏にある成長の軌跡、仲間への想い、そしてインターハイに懸ける決意を語った。

【2025 インターハイ前特集 女子バレーボール】“支え合う力”とインターハイへの覚悟―鳥栖商業、6年ぶりの全国へ

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