【春高バレー 佐賀 女子 決勝 2025 】重圧を乗り越えた支柱 鳥栖商業・坂口美桜

11月16日(日)、鳥栖市のサロンパスアリーナにて第78回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)佐賀県予選会が行われた。女子決勝では鳥栖商業が佐賀学園を3-1で破り、6年ぶりの春高全国を決めた。
全国大会は、来年1月5日から東京体育館で行われる。
かちスポでは優勝した鳥栖商業・坂口美桜選手にインタビューを行った。
鳥栖商業高校女子バレー部・坂口美桜
■ 3年間の目標を達成した喜びと、仲間と戦える時間の延長
春高佐賀県予選で優勝した鳥栖商業高校女子バレー部。チームの中で重要な役割を担ってきた坂口美桜は、勝利の瞬間を噛みしめながらこう語る。「3年間の目標を達成できてうれしいし、1・2年生ともっと一緒にバレーができる期間が伸びて本当にうれしい」。この仲間と戦い続けられるという喜びこそ、彼女が最も大切にしてきたものだ。
■ 初めて味わった「追われる立場」のプレッシャー
夏に県で優勝したことで、鳥栖商は挑戦する側から挑まれる側へ。坂口にとっても、これは初めての感覚だったという。「総体まではずっと追う立場だったのが、春高は追われる立場。相手が倒しに来るプレッシャーが本当に大きかった」。10月の練習試合でうまくいかない日々が続き、不安を抱えたまま迎えた春高。
それでも、その重圧を経験したからこそ、次につながる学びがあったと振り返る。
■ 全国のレベルを知り、チームが変わった
インターハイで初めて全国の舞台に立ち、坂口は「自分たちももっとやれる」と強く感じたという。それ以降、チームは全国2勝という明確な目標を掲げて練習に取り組んだ。「春高に出て、その目標を達成するチャンスを得られたのが本当にうれしい」。挑戦する気持ちと、追われる立場での覚悟。その両方を持ち合わせたチームだからこそ、今回の優勝につながった。
■ サーブの場面でコートに立つ責任と覚悟
坂口は試合の中で、サーブに入るタイミングで交代しコートへ入る機会が多かった。良い流れのときも、流れを変えたい場面でも、コートに立つ瞬間の重みは大きい。
「どういう状況でも、自分が入ったら周りが安心できる雰囲気やプレーを見せたいと思ってました」。
その思いが実現できた場面もあれば、課題が残る場面もあった。
しかし彼女はそれすら成長の糧にし、「春高へ向けて改善していく」と前を向く。
■ 地元開催で感じた声援の力
鳥栖市での開催ということもあり、コートには応援に駆けつけた多くの声が響いた。
「名前を呼んでくれる声が聞こえたり、知っている顔が見えたりして、緊張もしたけど、めっちゃうれしかったです」。地元からの熱い声援は、坂口にとって背中を押す大きな力になった。
■ 全国へ向けて、気持ちを切り替えて再スタート
春高優勝の余韻に浸る間もなく、彼女はすでに次を見据えている。「しっかり切り替えて、また1から全国に向けて準備していきます」。勝利を経験したからこそ見える課題があり、成長への意欲がある。
坂口美桜の冷静で熱い視線は、すでに全国の舞台を見据えている。
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