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【新人戦2026 注目チーム特集】 ボクシング男子  高志館高校  江島琉湊選手

配信:
2026/10/9 0:37:36
取材:
2026/9/28 8:00:00
【新人戦2026  注目チーム特集】 ボクシング男子  高志館高校  江島琉湊選手
SSPフレッシュシリーズ高志館高校ボクシング

SSPフレッシュシリーズ(新人戦)が各競技で幕を開ける中、高志館高校ボクシング部の選手たちも新たな戦いへ向けて練習を重ねている。
バンタム級で新人戦に臨む江島琉湊選手は、中学2年生からボクシングを始めた。1年生でインターハイに出場したが、初戦で敗退。全国のレベルを目の当たりにした経験を力に変え、体力と技術の向上に取り組んでいる。
持ち味は、相手へ粘り強く圧力をかけ続けるスタイルだ。新人戦では県大会優勝、九州大会決勝進出を果たし、その先にある選抜大会への出場を目指す。
かちスポでは、高志館高校ボクシング部の江島選手にインタビュー。新チームで目指す姿、自身のボクシングの強み、インターハイで得た経験、そして新人戦への意気込みを聞いた。


高志館高校 江島琉湊選手


受け継いでいく楽しく高め合える練習の雰囲気

3年生がチームの中心から離れれば、江島選手たちが後輩を引っ張る立場になる。
新チームで受け継ぎたいと考えているのが、先輩たちがつくってきた明るい練習の雰囲気だ。
「昨年の3年生は、練習中も声を掛け合い、楽しい雰囲気をつくりながら練習していました。自分たちも楽しい雰囲気の中で、みんなで練習を頑張れるチームにしていきたいです」

高志館高校では、遊びの要素を取り入れながら、ボクシングに必要な力を身に付けられるトレーニングにも取り組んでいる。
「遊び感覚でできながら、しっかり自分の力も付けられるトレーニングがあります。
楽しく練習することができます」
楽しさだけを優先するのではなく、互いに声を掛け合いながら練習の質を高める。苦しい練習にも全員で前向きに取り組めるチームが、江島選手の思い描く新体制の理想像だ。

自身の課題には、体力面を挙げる。
「自分はまだ体力がそこまで付いていないので、体力を大幅に鍛えながら、
技術もしっかり身に付けたいです」
日々のランニングを積み重ね、体幹トレーニングや筋力トレーニングによって体の土台をつくる。技術面では、ミット打ちやマスボクシングに目的意識を持って取り組み、体力と技術の両方を引き上げようとしている。


強みは粘り強い圧力で相手を追い込む

江島選手がボクシングを始めたのは中学2年生のときだった。
それ以前に格闘技の経験はなかったが、ボクシングをしていた親戚に誘われ、自宅近くのジムへ足を運んだことが競技との出会いになった。

今まで約3年間競技を続ける中で感じた魅力は、技術や体力だけでなく、精神面も鍛えられることだという。
「試合の最後の第3ラウンドになると、体力が残っていない状態になります。最後は気持ちで乗り切る部分があるので、そこでメンタルも大事だと感じます」
高校でのボクシングでは、限られたラウンドの中で相手との攻防が続く。疲労が重なる終盤でも前へ出て、自分のボクシングを貫く精神力が求められる。

パンチについても、腕だけで打つものではないと考えている。
「ボクシングは手だけではパンチを打てません。腰から動かす全身運動が大切だと思います」
足元から生み出した力を腰や上半身へ伝え、最後に拳へ乗せる。全身を連動させることが、力強いパンチにつながる。
その中で、江島選手が自身の一番の武器に挙げるのは、相手に圧力をかけ続ける粘り強さだ。
「粘り強く、泥臭く、相手にしつこくプレッシャーを与えられるところが自分の強みです」
良いパンチを当てても、それだけで攻撃を終わらせない。
「良いパンチが当たった後に、そこで下がるのではなく、
さらに相手へプレッシャーをかけて、次の攻撃につなげることができます」

一発を当てて満足するのではなく、その後も前へ出続けて相手を追い込む。相手に休む時間を与えず、自分の攻撃を連続させる展開が、江島選手の目指すボクシングだ。


初めてのインターハイで得た、 全国のものさし

江島選手は昨年1年生のときにインターハイへ出場した。
自身も出場できるとは予想していなかった全国の舞台。
大会が近づくにつれて、練習や日常生活への意識にも変化が生まれた。
「インターハイ前になると、自分の練習への取り組み方も変わりました。10キロほど減量して、気持ちが下向きになることもありましたが、試合のことを考えると勝たなければいけないと思い、私生活や練習に取り組めました」
ボクシングでは階級ごとに試合が行われるため、決められた体重に合わせる必要がある。江島選手にとって、約10キロの減量は体だけでなく、精神面にも大きな負担となった。
それでも、全国大会で勝つという目標を持つことで、食生活を含めた自己管理を続けた。

結果は初戦敗退。勝てるという気持ちを持って臨んだものの、全国の壁は高かった。
「自分は勝てると思っていました。でも、世界は広いと感じました。もっと練習しなければ、さらに上へ行くことはできないと思いました」
全国大会へ出場したことで、自分の現在地と、さらに上を目指すために必要な努力を知った。
現在は普段の練習に加え、低酸素環境で運動できる施設にも通い、約40分間のランニングなどで体力強化を図っている。食事でも、コンビニエンスストアを利用する際には成分表示を確認し、脂質を抑えながら、たんぱく質の多い食品を選ぶようにしている。

インターハイ前に経験したストイックな減量や体調管理を一度きりで終わらせず、日頃の生活へ落とし込む。全国で得た悔しさが、競技に向き合う意識を変えている。


新人戦で目指す場所 県、九州を勝ち抜き選抜大会へ

新人戦は、江島選手たちの世代が中心となる新たなシーズンの出発点となる。
大会までに残された時間が限られる中、江島選手は短期間で技術を大きく変えようとするのではなく、これまで取り組んできたことを継続して積み上げたいと考えている。
「高校で試合に出られる回数も残り少なくなっています。これから一気に技術を高めようとしても限度があるので、今までのものを落とさず、少しずつ積み重ねていこうと思っています」
ランニングでつくってきた体力、体幹や筋力トレーニングで築いた体の土台、ミット打ちやマスボクシングで磨いてきた技術。それらを試合当日に最大限発揮できる状態へ仕上げていく。

そして一度経験した全国の舞台で、次は勝利をつかむことも大きな目標だ。
「1年生のときにインターハイへ出場して、初戦で敗退した悔しい思い出があります。
次に全国大会へ出場したときは、まず1勝したいです」
その全国1勝へ向けた最初の関門が新人戦となる。

江島選手はバンタム級で出場し、県大会優勝だけでなく、九州大会を勝ち抜いて選抜大会へ進む姿を思い描く。
「新人戦はバンタム級で出場します。県でしっかり優勝し、九州でも決勝まで進んで、選抜大会に出場できるように頑張ります」

一度パンチを当てても攻撃を止めず、粘り強く相手へ圧力をかけ続ける。体力が苦しくなる最終ラウンドでも、気持ちを切らさず前へ出る。
インターハイで知った全国の広さと、初戦敗退の悔しさを成長への力に変え、
高志館高校の江島琉湊選手が新人戦から再び全国への道を切り開く。

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