【2025 新人戦 ソフトボール】優勝インタビュー 佐賀女子高校 主将 吉良選手「笑顔と素直さでチームを引っ張る」

決勝の舞台で、落ち着いたピッチングを見せた佐賀女子高校の吉良選手。試合後、マウンドで感じた手応えやチームの雰囲気、そしてこれからの目標について語ってくれた。.jpeg)
■ チームとしての一体感に課題
試合を振り返り、吉良選手は「チームプレーが少なかった」と率直に話す。守備、攻撃の両面で課題を感じたという。「7回も攻撃のチャンスがあったのに、得点できたのは1イニングだけでした」と悔しさをにじませた。それでも、チーム全員で勝利を掴み取った一戦には確かな収穫もあった。
■ 「コントロールがまだバラバラ」——課題を冷静に分析
自身のピッチングについて吉良選手は、「コントロールがまだバラバラで、簡単に当てられすぎてしまった」と振り返る。ボールが続いたときに慌ててしまい、コントロールで置きにいってしまう場面もあったという。「もっと自分のリズムを崩さず、強気で投げていきたい」と修正への意欲を見せた。
また、監督たちからは常に「ピッチャーとしての仕事が大事だ」と言われているそうだ。その言葉を胸に「今回は、ボールの球数が多くなってしまったので、次はピッチングでチームの雰囲気を盛り上げて、もっとリズムよく守備をしていきたい」と次戦への課題を口にした。
■ 「上下関係がなく話しやすい」——雰囲気の良さがチームの魅力
チームについて尋ねると、「上下関係があまりなくて、プレーのことや学校のことなどもお互いに話し合える、楽しいチームです」と笑顔を見せた。
今回の大会で印象に残っている仲間のプレーについては、「キャッチャーの子が1年生なんですけど、先週からキャッチャーを始めて、なかなか難しい部分もあるんです。それでもそのたびに『どうしたらいいですか?』『もっとこうしたほうがいいですか?』と積極的に提案してくれるので、とても投げやすかったです」と後輩のひたむきな姿勢を称えた。
■ 「てっぺんを取る」——九州大会への誓い
今後については、すでに視線を次の舞台・九州大会へ向けている。
「一番の目標は“てっぺんを取る”ことです。これが最後の大会になるので、チーム全員でいい雰囲気のまま終わりたい」と語る。
その言葉の端々には、これまで積み重ねてきた日々と仲間への想いが滲む。
■ 支えてくれる人たちへの感謝
また、日頃から支えてくれる人々への感謝も忘れない。
「自分は動けなかったり、声が出なくなったりすることもあるんですけど、それでもいつも声をかけてくれたり、指導してくれたりする人たちがいるおかげで少しずつ成長できています。本当に感謝しています」と語った
■ 「笑顔と素直さ」が自分の強み
最後に自身の強みを尋ねると、「笑顔と素直さ」と即答した。プレー中だけでなく、インタビュー中の受け答えからも、その言葉が嘘でないことが伝わってくる。
常に前向きに、仲間を大切にしながら成長を続ける吉良選手。
次の九州大会でも、笑顔と素直さを武器にチームを“てっぺん”へ導いてくれるはずだ。
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