「笑顔で終われるように」――鳥栖商業女子テニス部キャプテン・才津文音さんの想い
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いよいよ、高校生たちの熱き夏が始まる――。
各競技の頂点を懸けた高校総体が、今年も幕を開ける。これまで積み重ねてきた努力、仲間との絆、そして競技に懸ける思いを胸に、多くの選手たちが最後の舞台に挑もうとしている。
今回取材したのは、鳥栖商業高校女子テニス部。県大会優勝、そしてインターハイ出場。この目標を胸に、鳥栖商業女子テニス部は日々の練習に励んでいる。キャプテン・才津文音さんは、仲間たちとともにその目標に向かって歩んできた道のりを、語ってくれた。
ーー目指すは、もう一度インターハイの舞台へ
「鳥栖商業は5年ほど前までは県で優勝し、インターハイにも出場していました。でも、ここ最近は佐賀商業が出場していて、自分たちは出場できていない。だからこそ、私たちは『佐賀商業に勝ってインターハイに行こう』とチーム全員で目標を決めました。入部した時からずっと変わらない思いです」
ーー去年の悔しさを忘れずに
昨年の県総体では、決勝で佐賀商業に惜しくも敗れた。団体戦のメンバーは今とほぼ同じ顔ぶれだっただけに、その悔しさは大きかった。
「その時の気持ちは、今もみんなの中に残っています。だからこそ、練習の一つひとつに気持ちを込めて取り組んでいます」
ーー新人戦の敗戦が教えてくれたこと
秋の新人戦では、準決勝で致遠館に敗れるという予想外の結果も経験した。
「決勝で佐賀商業と戦うことを想定していただけに、その前に負けてしまって本当に悔しかったです。これまでのように決勝で負けるのとはまた違う、別の悔しさでした」
この敗戦を経て、チームはダブルスとシングルスの組み替えをしたり、新しい戦い方にも挑戦した。敗戦が、成長のきっかけとなったと語った。
ーーチームの強みは“応援の力”
そんな鳥栖商業には、プレーだけでなくもう一つの大きな武器がある。それが、応援の力だ。
「応援の力は県内で1番だと思います。みんなの気持ちが強くなるにつれて、応援の声もどんどん力強くなっていきました。団体戦では、その応援がすごく大きな支えになります」
ーー気持ちを一つにして戦いたい
いよいよ近づく県総体。才津さんは、自分のためだけでなく、仲間の思いも背負ってコートに立つ覚悟だ。
「自分1人だけで戦うんじゃなくて、チームみんなの想いを感じながら、みんなが気持ちいいと思うプレーをしていきたいです!これまでみんなで頑張ってきたことに自信を持って、最後は笑顔で終われるように頑張りたいです」
ーーチーム全員でつかみたい、最高の結果
かつての輝きを取り戻すために――。鳥栖商業女子テニス部の挑戦は、いよいよクライマックスを迎える。キャプテン・才津文音さんと仲間たちが描く未来に、期待が高まる。
株式会社WIDE - 永石恒陽