“鮮烈デビュー” 嬉野高校1年生エース 杉原澄選手の挑戦。

佐賀県の強豪・嬉野高校女子ソフトテニス部。1年生エースとして全国の舞台で活躍した経験と、チームを支える副キャプテンとして嬉野高校の未来を担う杉原選手に今の心境を語ってもらった。
嬉野高校 杉原澄選手
「同世代トップの快挙 1年生で“インターハイベスト8”」
7月に行われた全国高等学校総合体育大会で、杉原選手は1年生にして個人ベスト8という堂々たる戦い。
高校に入り最初の全国舞台でのこの躍進。本人にとっては通過点に過ぎないという。
「たくさんの方の応援を受けてベスト8に入ることができました。でも、この結果はないものとして誰に対しても”挑戦者”として全力で戦い抜き、全部の大会で優勝できるように頑張ります。」
彼女の気持ちは常に先を見据えており、練習中もさらなる高みを目指すために必死に汗を流していた。
プレッシャーとの向き合い方は?
インターハイを終えて今までよりも「見られる側」になったと感じているそう。
しかし、常に自分らしさを忘れずにテニスを楽しむことを忘れない。
「結果を気にしすぎると自分の良さが発揮できなくなる。だから“インターハイ8強”という結果はないものとして心をフラットに、挑戦者として元気に戦います。」
新チームの目標は?
「まずは新人戦で県大会、九州大会で優勝して、選抜でベスト8に入ることが目標です。」
3年生の引退により、現在の部員は8人。団体戦には全員がエントリーできる状況だが、試合に出場できるのは6人のみ。杉原選手は「絶対に勝たなければいけない」という緊張感の中、チームに必要なものを冷静に見ている。
「雰囲気がまだ緩い部分もあるので、一人一人が改めて気を引き締めて頑張らないといけません。」
嬉野高校女子ソフトテニス部の軸とは何か。
「日本一応援されるチームを目指すことです。」
礼儀や挨拶はもちろん、差し入れへのお礼状、試合会場でのゴミ拾いなど、コート外での姿勢も徹底しているそうだ。
人間力の向上が、コートで実力を発揮する強い精神力を養っている。
副キャプテンとしての役割は?
1年生ながら副キャプテンを担う杉原選手。チームの状況を見て自分にできることを常に考えていた。
「キャプテンを支える立場なので、みんながきついときや負けたときも寄り添って、自分が持つ明るさでチームを引っ張っていくことが自分の役割だと思っています。」
プレー面でのこだわりは?
プレー面でもチームを引っ張る力強い存在。
そんな杉原選手の常に勝ち続けるためのテニスとは何か。
「ストロークが持ち味です。自分の球で相手を崩して、ペアに決めてもらう形を意識しています。」
練習では雁行陣に限らず、ダブルフォワードを含む多様な展開を想定し、誰と組んでも適応できるように準備しているという。
試合前のルーティーン
「前日は必ずカツカレーを食べます(笑)。あとはグリップを巻き替えたり、好きな音楽を聴いたりして試合に臨んでいます。」
いつでも自分のルーティーンを崩さず、勝ちへつながるサイクルを生み出している。
新人戦・国スポへの意気込み
これから始まる大会に向けて、意気込みを語ってもらった。
「明るさを絶やさず、楽しんでプレーしながら絶対に優勝したい。国スポではシングルスも入って普段の団体戦と雰囲気が変わりますが、どんなペアでも自分の良さを出し、勝ってチームに貢献できるように頑張ります。」
滋賀国スポは、10月3日〜6日の間で、滋賀県 長浜城テニスガーデン(長浜市民庭球場)にて行われる。
株式会社WIDE - 永石恒陽