【2025 SSPフレッシュシリーズ ・弓道】佐賀県新人大会 優勝インタビュー 弓道 団体 武雄高校

高校スポーツの新たなシーズンを告げる新人大会(SSPフレッシュシリーズ)。9月14日(日)、多久市緑が丘弓道場で佐賀県新人大会弓道競技(男子)が開催された。各校が新チームで挑む初の公式戦。緊張と熱気に包まれた射場で白熱の戦いが繰り広げられ、武雄高校が男子団体で頂点に立った。
決勝リーグは鹿島B、鹿島A、白石A、武雄A、早稲田佐賀Aの5校による総当たり戦。混戦模様の中で、武雄は安定した戦いを続け、4勝0敗・的中数49で無敗優勝を飾った。
狙いを定める石橋選手
試合後、2年の石橋玄基さんは「嬉しすぎてあまり実感が持てないんですけど、いつも以上にチームの力が発揮できました。良いチームメイトと共にいい試合ができたことに感謝しています」と笑顔を見せた。
早稲田佐賀Aや白石Aが高い的中を見せて迫ったが、序盤から安定して星を積み重ねた武雄が最後まで首位を譲らなかった。小林穂高さん(2年)と田中陸斗さん(1年)は「一人一人が最後まで諦めずに全力を出して頑張れた結果」と振り返り、無敗を支えたのは全員の粘りだと強調した。
一方、的中数でトップに立ったのは早稲田佐賀A(的中数51)。ただし序盤の2試合では8本、9本と苦しみ、後半に修正して17射ずつ当てる追い上げを見せたが、序盤の星を落としたことが響き、2勝2敗で2位に沈んだ。混戦のリーグ戦で、安定感を崩さなかった武雄の戦い方が際立った。
次なる舞台は九州大会だ。中野智哉さんと藤永剣さん(ともに2年)は「自己のベストを尽くせるように鍛錬を重ね、一人ひとりがそれぞれを支え合って優勝を勝ち取ります」と力強く語る。チームの勢いを象徴した5番の藤永剣(2年)。個人でも優勝し、決勝リーグでは16射中16的中を達成したが、視線はすでに次へと向かっている。
的中を重ね、流れをつくった藤永選手
チームの魅力について、1年の渕上蒼史さんと藤田悠貴さんは「学年関係なくみんなが仲良いこと」と声を揃えた。学年を越えて築かれた信頼関係は、接戦を勝ち抜く強さの源だ。
安定感と団結力で無敗優勝を果たした武雄高校。九州の舞台でも、その結束力が大きな武器となるだろう。
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〈佐賀県高等学校弓道新人大会〉
男子団体
1位 武雄A
2位 早稲田佐賀A
3位 鹿島A
4位 白石A
5位 鹿島B
株式会社WIDE - 永石恒陽