【バレーボール春高予選】 佐賀商業高校主将 地頭方玲選手にインタビュー
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新人戦では3位、県高校総体では2位という結果を残した佐賀商業高校男子バレーボール部。3年生にとって集大成となる春高予選での県大会優勝を目標に、日々の練習に励んでいる。
今回かちスポでは、チームの主将を務める3年生の地頭方玲選手にインタビューを実施。
見えてきたのは、粘り強いレシーブからエースへとボールをつなぐ佐賀商業のスタイルと、
3年間の部活生活で培ってきた地頭方選手の部活観だった。
佐賀商業高校 バレーボール部主将 地頭方玲
「県大会で優勝し、春高へ」
今年の佐賀今年掲げてきた目標は、県大会優勝だ。
新人戦では3位、県高校総体では2位。県大会の頂点にはあと一歩届かなかったが、チームは春高予選での優勝に向けて練習を重ねてきた。
地頭方選手は、 立ちはだかる県内での壁を越えて春高にかける思いを語った。
「目標はずっと変わってなくて県大会で優勝して、春高の本戦に進むことが目標です」
また結果だけではなく、目標を達成するために目指すプレーも具体的に伸ばしてきた。
相手のスパイクやフェイント、プッシュに粘り強く食らいつき、拾ったボールを攻撃へとつなげる。そこからコンビ攻撃やエースへのハイセットを使い、得点を奪う形を増やしていく。
「相手のスパイクやフェイント、プッシュをしつこく拾って、そこからコンビやエースへのハイセットにつなげる。レシーブから攻撃につなげる回数が増えれば、勝ちにつながると思います」
一本目のレシーブで終わるのではなく、セッターへ、そしてエースへとボールをつなぐ。守備から得点までの流れを確実につくることが、今の佐賀商業の目指すバレーボールの基盤だと言う。
その中で地頭方選手自身はブロッカーとして前衛を支える。身長187センチを生かしたブロックと速いクイックが役割だと語る。
「自分の仕事は、速いクイックとブロックです。たくさんブロックポイントを取ったり、ワンタッチを出したりして、そこから攻撃に参加することが目標です」
ブロックで直接得点を狙うだけではなく、相手のスパイクに触れ、後ろの選手が拾いやすいボールに変えることも重要になる。地頭方選手のブロックは、佐賀商業が目指す守備から攻撃への重要な起点となっている。
粘り強いレシーブがチームの強み
今年の佐賀商業が特に力を入れてきたのが、レシーブだ。
チームには身長の高い選手がいる一方で、比較的小柄な選手もいる。常にブロックだけで相手の攻撃を防げるわけではない。だからこそ、ブロックを抜けてきたボールを拾い、攻撃へとつなげる力が必要になる。
「もともとレシーブ力があったわけではありません。高さのある選手と低い選手がいて、ブロックがうまく機能しないこともあります。そこで大事になるのがレシーブ力だと感じて、練習に力を入れるようになりました」
特に夏以降は、相手の強打を拾う練習を重ねてきた。勢いのあるボールを正確に上げ、次の攻撃へとつなげる。その積み重ねによって、レシーブは次第にチームの強みへと変わっていった。
地頭方選手が春高予選で見てほしいと語るのも、粘り強い守備から攻撃へとつなげる場面だ。
「相手の強打やプッシュに粘り強く食らいついて、上がったボールをセッターがエースまでしっかり運び、最後にエースが決め切るところを見てほしいです」
相手の攻撃を拾う。
セッターがボールを運ぶ。
そして、最後はエースが決め切る。
守備で終わるのではなく、得点までつなげる。その形が佐賀商業の土台となっている。
チームには3年生7人、2年生11人、1年生9人の計27人が所属している。
3年生は派手なプレーよりも基礎を大切にし、すべてのプレーを全般的にこなす。
2年生には試合に出場する選手が多く、一人ひとりが強い個性と長所を持つ。
1年生も、日々の練習を通して少しずつ力を伸ばしている。
学年や役割は異なるが、全員で声を掛け合い、一つにまとまって練習することは変わらない。
「練習は一人でやるものではありません。部員27人全員が声を掛け合って、しっかりまとまって取り組むことを意識しています」
レギュラーかどうかにかかわらず、それぞれが自分の役割を理解し、その役割を果たす。27人全員でボールをつなぐ意識が、佐賀商業の粘り強さを支えている。
バレーだけにとどまらない部活動
佐賀商業男子バレーボール部が共有している意識は競技力を高めることだけではない。
部活動を、さまざまなことを学ぶための一つの場として捉えている。
中村友彦監督は、バレーボールを生活の中心に据えるのではなく、選手たちが多くのことを学ぶ上での選択肢として、部活動があってほしいと考えている。
そのため、練習を続けることだけを重視するのではなく、きちんと休みを設け体への負担を和らげ、多くのことに触れる機会となるようにし、選手同士、指導者とのコミュニケーションを図ることも大切にしている。
バレーボールの技術だけではなく、今後のさまざまな場面で通用する力を身につけることが、チームの部活動に対する考え方だ。
また、今年のチームには特定の一つを武器として求め磨くのではなく、
レギュラーかどうかにかかわらず、一人ひとりが自分の役割を理解してプレーすることを求めてきた。
一人一人が自分に求められていることを理解し実行すること。
貴い時間の中で多くのことを学び役立てるきっかけになること。
佐賀商業が部活動を通して大切にしている大きな観点だ。
部活動を通して身につけた「考える力」
佐賀商業の部活動に対する考え方は、地頭方選手自身の成長にもつながっている。
日頃の学校生活や私生活で意識しているのが、挨拶と礼儀だ。
「挨拶と礼儀は、絶対にきちんとするようにしています」
技術面では、チームが発足した当初から目指してきた、ボールをしっかりとつないでエースへ持っていく形を追求してきた。その中で、集大成を迎えた今、特に成長した部分がディグだ。
相手の強打やプッシュに食らいつき、一本でも多くボールを拾う。そこからセッターへつなぎ、攻撃の形をつくる。ボールを落とさずにラリーを続ける力は、春高予選を前にチームが積み重ねてきた成長の一つとなっている。
一方で、地頭方選手が部活動を通して成長したと感じているのは、バレーボールの技術だけではない。
試合中様々な場面で考え・決断することが必要となる中で身についた考える力だ。
「練習試合などでは苦しい状況が多くなります。そこで、どうやって勝つか、どう対策していくかをしっかり考えてプレーできるようになりました。そこで身につけた考える力は、普段の生活にも生かせると思います」
状況が次々と変化する試合の中で、地頭方選手が判断の軸にしているのは、ボールを落とさないことと、得点を取りにいくことだ。
「一番は、ボールを落とさないことと、点を取りにいくことです。そこにつながるプレーを瞬時に判断するようにしています」
ボールや相手の動きを見ながら、自分が今すべきプレーを考える。苦しい場面でも状況を整理し、勝つための方法を探す。部活動で身につけたその力は、地頭方選手にとって、競技以外にも生かせる成長の一つとなっている。
集大成となる春高予選へ
3年生の地頭方選手にとって、春高予選は高校で取り組んできたバレーボールの集大成となる。
大会までの限られた時間で、さらに高めていきたいと考えているのが守備と攻撃の精度だ。ディグで粘り強くボールを拾い、セッターへつなぎ、エースが決め切る。その形を磨き上げ、チーム全体のパフォーマンスを引き上げていく。
「春高予選までに、守備と攻撃の精度をさらに上げて、チーム全体のパフォーマンスをもっと高めたいです」
新人戦3位、県高校総体2位。県大会の頂点には、まだ届いていない。
だからこそ、高校最後の大会で目指す場所は。
「県大会で優勝できるように頑張ります」
全国大会での目標を考えるのは、県大会で優勝してから。
今は目の前の一戦に集中し、これまで取り組んできたバレーボールをコート上で表現する。
相手の攻撃に粘り強く食らいつく。
ブロックとディグでボールを落とさず、セッターへつなぐ。
そして、最後はエースが決め切る。
集大成の舞台で、地頭方選手は自らの武器であるブロックを生かし、チームの攻撃への流れをつくる。
27人全員で磨いてきた佐賀商業のバレーボール。
地頭方玲主将は高校3年間で培ってきた力を胸に、春高予選での県大会優勝を目指す。
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