【高校サッカー 2025 佐賀 決勝】王者の誇りか、挑戦者の意地か。冬の佐賀、頂上決戦

いよいよ全国高校サッカー選手権大会佐賀県大会、決勝戦の舞台が整った。
顔を合わせるのは、佐賀東高校と龍谷高校。
今年もまた、この２校が佐賀の決勝の舞台で頂点をかけて戦う。

過去２度の激闘 どちらも決着はPK

令和７年度県総体決勝は1－1（PK3－2）で佐賀東が制覇。
その前の令和6年度新人戦でも1－1（PK5－3）で佐賀東が勝利している。
わずかな差で涙をのんできた龍谷にとって、今までの借りを返す絶好の機会だ。

今夏の県総体ではPK戦で佐賀東が劇的な勝利

佐賀東はプリンスリーグ九州2部6位。
県外の強豪と戦う中で磨いたポゼッションと守備の強度を武器に、
3年連続・15度目の優勝を狙う。

一方、龍谷は県リーグ1部2位。
全員で攻め、全員で守る「ハードワーク集団」が３大会ぶり４回目の優勝をかけて戦う。

佐賀東・王者のプライド

佐賀東は、県内３冠を懸けた一戦となる。
１９年間、成し遂げていない「大会３連覇」

彼らはその歴史を変える覚悟で冬を迎えた。

「自分たちが３連覇を達成して、時代を動かしたい。この選手権で優勝して全国ベスト４を目指す」
とキャプテンの中村選手は語る。

九州プリンスリーグ2部の後期ではミスから勝ち点を落とす試合もあったが、その経験がチームを成長させた。
今大会は準決勝までの全試合を無失点で突破。
相手に主導権を握らせないポゼッションと献身的な守備を繰り広げる佐賀東のサッカーはさらに洗練されている。

「支えてくれた方々に結果で恩返ししたい。」
静かな闘志を胸に、王者は再びピッチへ向かう。

龍谷・挑戦者の覚悟

「新人戦、総体と佐賀東に負けているので、運動量と球際の部分で圧倒して勝ちたいです。」

悔しさを糧に、龍谷はこの４か月間、声を掛け合いながら強度を高め続けてきた。
「佐賀東には走り勝つ、競り勝つように準備してきた。」
全員攻撃、全員守備の全員がハードワークスタイルで、佐賀東を圧倒する準備はできている。

「悔しい思い、悔しい涙を流さないように絶対勝って、チーム龍谷で勝利を掴みます。」
悲願の全国へ、挑戦者の目はまっすぐに前を見据えている。

果たして勝負の行方は・・・

３度目の衝突となる佐賀東 VS 龍谷
勝てば全国、負ければ終わり。
佐賀の冬を制するのは、前回王者・佐賀東か、最強の挑戦者・龍谷か。

佐賀県代表校を決める決勝戦は、11月8日(土)13時から、駅前不動産スタジアムにて行われる。