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守り勝つ野球で頂点へ――龍谷高校主将 西琉杏が率いる堅守のチーム

配信:
2025/7/7 0:56:54
取材:
2025/6/30 7:00:00
守り勝つ野球で頂点へ――龍谷高校主将 西琉杏が率いる堅守のチーム
龍谷高校野球

夏が来る。高校球児たちにとって、すべてを懸けた季節が始まる。
今春の悔しさを胸に秘めて、あるいは最後の夏に向けて地道に力を蓄えてきた球児たち。県内の熱戦がいよいよ幕を開けようとしている。
今回は、今大会で注目される4校に焦点を当て、それぞれのチームが抱く思いや準備の過程を取材した。

本記事で注目するのは龍谷高校。キャプテンである西琉杏選手へのインタビューを掲載します。

龍谷高校 西琉杏選手


ーー学年の信頼を背にキャプテンに
昨夏、佐賀工業に1点差で惜敗した龍谷高校。その悔しさを糧に、新チームが始動した。キャプテンを任されたのは、1年生の頃からリーダーシップを発揮していた西琉杏(3年)。「学年で話し合って、自分が引っ張っていきたいという気持ちでキャプテンを決めました」と、自然な流れでチームの中心となった。

ーー秋・春連覇を支えた堅守と好機での一本
龍谷は、秋・春と県を制覇。いずれも中心にいたのがエース勝間田の存在だ。「守りを大事にしてリズムを作り、その流れでチャンスに一本が出た」と、西主将は振り返る。試合を通して安定感のある守備と、勝負どころでの得点力がチームの強みだ。



ーー粘りと勝負強さが育った過程
「失点してもすぐに取り返す」――それが龍谷の粘り強さを表す象徴的な言葉だ。秋の大会では序盤にリードされる試合もあったが、見事に逆転勝利を収めるなど、チームとして試合の中で「勝ち方」を覚えてきたという。そうした経験が、今の粘り強いチームを形作っている。

ーー九州大会で痛感した“意識の差”
九州大会では1回戦敗退という悔しい結果に終わった。だが西はその敗戦を前向きに受け止めている。「ピッチャーのレベルだけでなく、野球に対する賢さや意識の差があった。今のままの練習では勝てないと分かり、意識を変えて取り組むようになりました」。県外の強豪と対戦した経験が、チームを一段成長させた。



ーー目指すは「甲子園で校歌を」
龍谷高校の目標は明確だ。「甲子園で校歌を歌う」。そのためにも、先を見るのではなく“今”に集中し、目の前の相手と向き合う姿勢を貫いてきた。

ーー夏に向けて掲げるテーマは「守り勝つ野球」
夏の大会に向けて、西は「守り勝つ野球」というチームテーマをあらためて強調する。堅守を徹底し、少ないチャンスを確実に得点につなげるのが龍谷のスタイルだ。



ーー初戦・唐津商との接戦を想定
夏の初戦は唐津商業。「ロースコアの展開になることを想定して練習している」と話す西は、接戦でこそ発揮される勝負強さと粘りを武器に、一戦必勝の姿勢で臨む。

西主将のもと、守りを土台に勝利を重ねてきた龍谷ナイン。積み重ねてきた経験と信念を胸に、甲子園の舞台を目指して、ひとつずつ階段を登っていく。

記事
株式会社WIDE - 永石恒陽

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