【佐賀 総体 2024 注目チーム ソフトテニス】嬉野高校 女子ソフトテニス部 渕野ひかる監督 「ベストコンディションで挑み 勝負を楽しめるように」

2024年5月に開幕する佐賀県高等学校総合体育大会(高校総体)で活躍が期待されるチームを取材する本特集。
今回取材したチームは嬉野高校女子ソフトテニス部。昨年の総体、新人戦と佐賀清和に惜しくも敗北し準優勝。12月に行われた九州選抜でも全国選抜の出場枠をかけて佐賀清和と対決したが惜敗となった。しかし、4月20日に行われたハイスクールジャパンカップ2024佐賀県代表選考大会では、個人戦で優勝、準優勝、3位を獲得し、その力を見せつけた。
本記事では、監督としてチームを引っ張る渕野ひかる先生の総体にかける思いに迫る。
自分たちで雰囲気を作れるチーム
嬉野高校といえば、「元気で明るいチーム」で、毎年、元気で明るい選手たちで溢れているが、今年も例外ではない。取材班が到着した際も、生徒が集まって、練習状況や今後の流れなどを元気に教えてくれた。総体では、難しい場面もあるだろうが、持ち前の元気と明るさで自分たちのペースに持っていきたい。
チームを引っ張る池田選手の存在
「素直で明るくて努力の天才です」と話す渕野監督は、終始池田選手をベタ褒め。話を聞くと、ソフトテニスを頑張るのは当たり前のこと、体育委員長として生徒会にも所属したり、苦手な教科の勉強を放課後に居残りで勉強したり、何に対しても努力ができる強い選手であることがわかった。練習中も声を積極的に出す姿に、チームの良いお手本として、後輩たちもきっといい影響を受けていることだろう。
惜しい状況が続いているが...
昨年の総体、新人戦、全国をかけた九州選抜とあと一歩のところで佐賀清和に敗北してしまった嬉野高校。結果を見ても、実力には大きな差はなさそうだが、その点は監督も選手も実際に感じているようだ。そこに加えて、その差を埋めるために「自分たちを信じ切れるか。挑戦者として、最後まで諦めずに戦うことができるか。」が重要になってくると渕野監督は分析する。
優勝するために重要な気持ちのケア
一年生も入学し、部員がまた増えた嬉野高校。試合に出場する選手だけでなく、全員がベストコンディションで総体を迎えることができるように、渕野監督は部員1人1人のケアを惜しまない。試合や練習での気持ちの持ち方や考え方はもちろんのこと、1人1人と面談を行い、それぞれのコンディションを正確に把握して、チームで総体に挑むことができるような準備を進めている。
総体という独特な雰囲気で勝負を楽しむ
「総体は他の大会と違って独特な雰囲気がある」と話す渕野監督は、それでも持ち前の元気と明るさで自分たちの雰囲気を作っていけるとチームに期待する。自分たちで雰囲気を作り上げ、集大成として、勝負を精一杯楽しむことのできた先に念願の優勝が待っている。一発勝負の総体で嬉野高校はどんな戦いを見せてくれるのか。
株式会社WIDE - 山口修平