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【新人戦2026 注目チーム特集】 レスリング男子 鳥栖工業高校 吉田修選手にインタビュー

配信:
2026/9/24 23:55:52
取材:
2026/9/15 8:30:00
【新人戦2026  注目チーム特集】 レスリング男子 鳥栖工業高校  吉田修選手にインタビュー
SSPフレッシュシリーズ鳥栖工業高校レスリング

新人戦を目前に控える鳥栖工業高校レスリング部で、圧倒的な優勝を目指す吉田修選手。国内では全国選抜とJOCジュニアオリンピックカップを制し、アジア選手権でも3位に入った実績を持つ。

吉田選手の武器は、教科書通りとも表現するシンプルな両足タックルだ。相手の両足を捉え、そのまま前へ出て一気に倒す。タックルによる4点があるからこそ、点差をつけられても慌てることはない。

次に見据えるのは、最初で最後となる高校最後のインターハイ。まずは目の前の新人戦で、普段の練習を発揮して頂点に立つ。両足タックルを武器に世界を目指す吉田選手に、自身のレスリングや現在の課題、新人戦への意気込みを聞いた。

鳥栖工業レスリング部 吉田修選手


全国とアジアで得た経験を、次の勝利へ

吉田選手は今年3月に行われた全国選抜で優勝。翌月のJOCジュニアオリンピックカップでもアンダージュニアの92キロ級を制し、国内大会で結果を残した。
さらに、国際大会のアジア選手権では3位に入った。
「国内では、今年3月の全国選抜で優勝しました。その次の月にあったJOCジュニアオリンピックカップでも、アンダージュニアの92キロ級で優勝しました。国際大会では、アジア選手権で3位でした」

さまざまな国で取り組まれているレスリング。アジアではイランやインドなどの強豪国がひしめく中、吉田選手も各国の選手とマットの上で競い合った。
アジア選手権ではイランの選手に勝利。その後、ウズベキスタンの選手に敗れたものの、3位という結果を残した。
国内だけでなく、海外の選手との試合も経験する中で、自分の力が通用する部分と、今後さらに高めるべき部分を確認してきた。

それでも、一つの実績に満足することはない。吉田選手が大切にしているのは、まず目の前にある試合で勝つことだ。
「目先の試合で、一つひとつ勝てるように頑張りたいです」

積み上げてきた全国と国際大会での経験を、次の勝利へ。
新人戦も、吉田選手がこの先に掲げる大きな目標へ進むための一戦となる。


武器は「教科書通り」の両足タックル

吉田選手が取り組むのは、相手の脚への攻撃も認められているフリースタイル。自身のレスリングを「教科書通り」と表現し、その中でも最大の武器に挙げるのが両足タックルだ。
「自分は教科書通りのようなレスリングをします。その中でも、両足タックルが一番強いです。相手の両足を持って、そのまま前に出るという、すごくシンプルな技です」

基本となる技だからこそ、動きの正確さと力強さが求められる。吉田選手は、その基本を徹底的に磨き、相手へ正面から当たっていく。
両足タックルが決まれば、一度に4点を奪うこともできる。会場の空気を一変させるほどの大きな得点につながる技だ。
「レスリングには1点、2点、4点、5点があります。両足タックルでは4点を取ることができて、会場も湧くような得点なので、そこを見てほしいです」

4点を奪える武器があることは、試合中の心理にも影響していると言う。たとえ相手に先行されても、吉田選手に焦りはない。
「フリースタイルでは、自分の両足タックルがあります。6分間の中で、残り2分ほどの時点で2点差なら、まだ全然余裕だと思いながら試合をしています。相手に3点取られても、自分には4点を取れる技があるという安心感があります」

そして、勝負を決める場面でも両足タックルが起点になる。
タックルで相手を倒して4点を奪った後は、相手の肋骨付近を腕で引きつけ、横へ返すローリングへつなげる。ローリングで2点を重ね、10点差をつけて試合を終わらせる。それが吉田選手の描く勝利の形だ。
「タックルで4点を取って、その後にローリングを3回して終わらせる。素早く試合を畳むなら、そこだと思います」

点差をひっくり返す武器であり、試合を一気に決めるきっかけでもある。
シンプルだからこそ強い両足タックルが、吉田選手のレスリングを支えている。


タックルまでの「プロセス」をつくる

強力な両足タックルを持つ一方で、吉田選手は現在の自分に足りない部分も見つめている。課題としているのは、タックルそのものではなく、得意技に入るまでの過程だ。
「教科書通りのタックルではありますが、タックルに入るまでのプロセスのバリエーションが今の自分にはまだありません。
それをしっかり確立するために鳥栖工業へ来たので、残りの1年で習得していきたいです」
どれだけ強力な技を持っていても、相手に警戒され、仕掛ける形をつくれなければ生かすことはできない。組み手やフェイント、相手との距離を通して、どのように得意のタックルへつなげるか。その過程を確立することが、さらなる飛躍へのカギとなっている。

また、技術だけでなく、体づくりにも目を向けている。
「体重や筋肉といった体の内側の部分が、まだ成長しきっていないと思っています。インターハイや他の全国大会に向けて、筋力トレーニングや寮での食生活、睡眠時間を見直していきたいです」

吉田選手は現在、寮で生活している。そこにはレスリング部だけでなく、駅伝部や体操部、ほかの学校や競技に取り組む生徒もいるという。
「寮生活は楽しいです。レスリング部のみんなもいますし、駅伝部や体操部、ほかの学校の剣道部や中学校のサッカー部など、いろいろな生徒がいます。みんなとコミュニケーションを取りながら、楽しく生活しています」
練習のない時間には、寮全体を使って仲間とかくれんぼをしたこともあった。隠れる場所は多くなかったものの、工夫して身を隠し、仲間と過ごした時間が寮生活での思い出になっている。

レスリングへ集中できる環境の中にも、競技や学校を越えた交流がある。それぞれの場所で努力する仲間と生活しながら、食事や睡眠を整え、次の試合へ向けて体をつくっていく。

強い両足タックルを、より確実に決めるために。
技へ入るまでのプロセスと、それを支える体の両面を、残された時間の中で磨いていく。


圧倒的な新人戦から、最初で最後の最高の舞台へ

吉田選手が新人戦で掲げる目標ははっきりとしていて、
「普段から練習していることをしっかり発揮して、圧倒的な力で優勝したいです」
全国選抜やJOCジュニアオリンピックカップを制し、アジア選手権でも3位に入った。
その実績を持って挑む新人戦でも、自分のレスリングを貫き通す考えだ。

得意とする両足タックルで4点を奪い、そのままローリングへつなげる。普段の練習で磨いてきた形をマット上で発揮し、相手を圧倒して勝ち切ることを目指す。

しかし、新人戦はゴールではない。吉田選手が高校生活の集大成として見据えているのは、来年のインターハイだ。これまで全国大会で優勝を経験してきた一方、インターハイにはまだ出場していないという。
「自分はまだインターハイに出場できていません。
来年が高校最後の年になるので、最初で最後のインターハイを優勝で飾りたいと思っています」

初めて立つインターハイの舞台を、優勝で締めくくる。
その目標へ向かう第一歩として、目の前の新人戦で確実に頂点をつかむ。

そして、高校での戦いの先には、さらに大きな舞台を見据えている。
「レスリングをやっているからには、オリンピックという舞台に到達したいです。アンダージュニアのカテゴリーでアジア選手権や世界選手権を経験できたことは大きいと思います。カテゴリーが上がっても、自分の力を出し切れるように頑張りたいです」

国内からアジアへ。
アンダージュニアから、その先のカテゴリーへ。
そして、目指す場所はオリンピックだ。

最後に、新人戦への意気込みを尋ねると、吉田選手は迷うことなく言い切った。
「優勝します」

教科書通りの基本を磨き、自分だけの強さへと変えた両足タックル。相手に先行されても、一気に4点を奪える技があるから焦ることはない。
新人戦では、両足タックルを起点に圧倒的な優勝をつかむ。そこから最初で最後のインターハイ、さらに世界の舞台へ。

基本を貫き、世界へつなげる。
吉田修選手は、自身最大の武器をさらに磨きながら、まずは新人戦の頂点へ挑む。

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株式会社WIDE -

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