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【高校総体2026 注目チーム特集】考え抜いた一投の先に 佐賀北高校陸上部・投てき選手 水田莉由選手

配信:
2026/5/17 11:30:00
取材:
2026/4/25 0:00:00
【高校総体2026 注目チーム特集】考え抜いた一投の先に 佐賀北高校陸上部・投てき選手 水田莉由選手
佐賀北高校陸上

一投に必要なのは、ただの力ではない。フォームの精度、身体の使い方、そして本番で自分を信じ切る心。
砲丸投げ・円盤投げ・やり投げの投てき3種目に挑む佐賀北高校陸上部の投てき選手、水田莉由さんは、競技と真正面から向き合い続けてきた。好調だった時期もあれば、結果を求められる舞台で力を出せなかった悔しさもある。それらすべてを経験した今、迎えるのは高校生活最後の陸上シーズンだ。

かちスポでは、水田莉由さんにインタビューを実施。
これまで積み重ねてきた時間と、高校総体に懸ける思いに迫った。

佐賀北高校 水田莉由選手

北九州大会で突きつけられた課題

昨年のシーズン前半は比較的安定した状態で競技に臨めていた。
しかし、最も結果が求められた北九州大会で敗退。
「一番記録を出さないといけない場面で負けてしまって、
大事なところで力を出せないという課題がはっきり分かりました」

その敗戦をきっかけに、水田さんは“本番で力を出し切るために何が必要か”を改めて考えるようになった。
そこで最優先で取り組んだのが、技術面の見直しだった。
「自分には、まだ技術が足りないと感じました」
細部までフォームを見直し、再現性を高めるために試行錯誤を繰り返した。
その時の悔しさが、今年の目標をより明確にしている。

「北九州大会優勝と、インターハイ優勝が目標です」
彼女の強い意志がその一言から伝わった。

「考えること」から始まった変化

昨年の自分と比べ、最も大きく変わった点を聞くと、水田さんはこう語る。
「昨年よりも、自分で考えて練習する場面が増えました」

以前は、指示された内容をこなすことに精一杯だった。しかし今は、練習前に必ず立ち止まって考える。
「どこがダメなのか、何を意識しないといけないのかを、毎日、練習前に考えてから行動しています」
その“考える時間”が、練習の質を大きく変えた。

感覚だけに頼るのではなく、理論的に投てきを見つめ直す意識も強くなった。時間があるときには、目標とする選手のフォームを何度も映像で確認する。
「どこが違うのか、何が足りないのかを考えて、常に砲丸やフォームのことを頭に入れていました」
“考えて、理解して、投げる”。その積み重ねが、現在の安定感につながっている。

「最後のシーズン」が変えた意識

今年は、水田さんにとって高校最後の陸上シーズン。
「残りの日数をきちんと頭に入れて練習しています」
一日一日が、確実に「残り少ない時間」になっていく。だからこそ、練習前には必ず自分に問いかける。

「今日、絶対に大切にしないといけないことは何か」
目的を持たない練習はしない。その覚悟が、日々の姿勢を支えている。

また、競技外で最も意識していることの一つが体調管理だ。
「去年、九州新人大会の出発前にインフルエンザにかかってしまいました」
大会以前の準備の大切さを痛感した経験だったという。
「そこから、体調管理やストレッチなどのケアを大事にしています」
試合当日にベストな状態で投てき台に立つために、日常から自分の体と向き合い続けている。

“投てき3冠”へ――最後の挑戦

今年の自分の強みについて、水田さんはこう分析する。
「細部までこだわったトレーニングで、フィジカル面が成長しました」

そしてもう一つ、大きく変化したのがメンタル面だった。昨年までの課題の一つは、緊張による力みだったと語る。
「前は、緊張すると力んでしまって、思うように投げられないことが多かったです」
しかし今年は違う。
「今は、緊張しても力まずに投げられるようになってきました。いろいろな大会を経験してきて、精神的にも成長できたと思います」

水田選手が、特に見てほしいと語ったのが砲丸投げ。
技術、フィジカル、そして思考。これまで積み上げてきたものが詰まった種目でもある。
大会までの残り時間で仕上げたいのは、細かな技術と“自信”。
「自分にまだ自信が足りないと感じているので、自信を持って投げられる状態を作りたいです」

そして総体へ向け、最後にこう力強く語った。
「砲丸投げで北九州大会優勝、インターハイ決勝ラインの12メートル35を超えたいです。
そして、砲丸・円盤・やり投げの3種目で投てき3冠を目指します」

高校最後のシーズン。積み重ねてきたすべてを“一投”に懸ける。

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株式会社WIDE -

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