【高校サッカー選手権 佐賀 男子 2025 特別取材】「焦らず・腐らず・真剣に」佐賀東・中村友主将

高校サッカーの集大成となる「選手権」。その切符をかけた第104回全国高校サッカー選手権大会佐賀県大会で、佐賀東高校は龍谷高校との激戦を制し、見事全国大会への出場権を手にした。
かちスポでは、選手の思いや全国大会への意気込みを紹介する。
本記事では、主将としてチームを牽引する中村友選手に、全国大会への思いを聞いた。
中村友 主将
無失点優勝が示した現在地
県大会決勝から約1か月。中村選手は大会全体を「自分たちの力を再確認できた大会だった」と振り返る。準決勝は決して内容の良い試合ではなかったが、セットプレーで勝ち切れたことは大きな収穫だったという。決勝では自分たちのサッカーを表現でき、得点はセットプレーとPKだったものの、「難しい試合を勝ち切れたのは自分たちの力になりました」と話す。
大会を無失点で終えられたことも、チームにとって大きな成果となった。
「負け年」と言われた世代
これまで監督から「負け年」と言われ続けてきた世代。選手権後のプリンスリーグでは降格の危機に立たされたが、シーズン終盤の2試合を勝ち切り、プリンスリーグ残留を決めた。
中村選手は「プリンスリーグを落としていたら、負け年のままだったと思います」と振り返る。「評価を覆したわけではないですが、下の世代に九州の舞台を残せて、全国大会にも行けた。最低限やるべきことはできたと思います」と冷静に話す。
偉大な前主将の後を継いだ覚悟
新人戦からキャプテンを務める中村選手は、前主将とはタイプが異なった。「技術で魅せるタイプではないので、声を出したり、球際で体を張ったりしてチームを引っ張ろうと考えました」と語る。その覚悟を胸に、1年間チームと向き合ってきた。
キャプテンとして悩んだ日々
サニックスユースではチームとして意思疎通が取れず、監督からも厳しく指摘されることがあった。「自分の影響力や発言力はほとんどなくて、チームに迷惑をかけることもありました」と振り返る。それでも中村選手は「何度もミーティングを重ね、自分が伝えたいことを話し続けました。少しずつチームが一つになってきているかなと思います」と語る。
キャプテンとしての姿勢
中村選手は、「焦らず、腐らず、真剣に」という言葉を大切にしているという。試合に出られない時期も、「そこで落ち込んだらそこまでの選手かなと思って、やるべきことに集中してきました」と自分を律し、ベンチでもやるべきことを変えずに取り組んできた。また、「スタメンから落とされた選手を引っ張っていくこともキャプテンの仕事」と、チームを鼓舞する役割の重要性も理解している。その姿勢を続けたおかげで、県大会決勝ではスタメンとして出場し、チームの勝利を支えた。
全国へ、変わらない目標
全国大会初戦の相手は富山第一高校。中村選手は「相手よりも、自分たちのやるべきことをやり切ることが大事」と強調する。目標は変わらずベスト4。「一戦一戦を集中して戦います。後は自分たちのサッカーをやるだけです。」と語り、大舞台に向けた決意を示した。
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第104回 全国高校サッカー選手権大会は、12月28日より開幕中。
佐賀県代表 佐賀東高校は12月31日(水)に、富山第一高校(富山)と初戦を迎える。
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