【頂点に最も近かった者たち】新人戦準優勝 佐賀工業高校 ソフトテニス部 石井礼都選手 #3

あと一歩だった。
新人戦決勝、「ゲームセット。」コートに響いた終了の声。その瞬間、主将の胸に込み上げたのは、「負けてしまった」という現実だった。
頂点に最も近かったからこそ残った悔しさ。その敗北は、佐賀工業ソフトテニス部を確実に変えた。
かちスポでは、新人戦で届かなかった頂点への一歩を追い求める佐賀工業高校へ取材を行った。
第3、4弾では、新2年の石井礼都選手へのインタビューを掲載する。
第3弾:あの1ゲームが教えてくれたこと

写真左: 石井礼都選手 右:西主将
〜1年生エースが抱えた悔しさ〜
あと一歩届かなかった新人戦。
コートに立っていた1年生、石井礼都の胸に残ったのは、“悔しさ”だった。
「自分たちの得意なプレーだったり、いつもできていたプレーができていなかった。」
負けた、という事実よりも先に浮かんだのは、“自分たちらしくなかった”という感覚。
それはきっと、誰よりも悔しい。
緊張が奪った“いつも通り”
なぜ、できなかったのかを石井選手に問うと、
「やっぱり緊張かなと思います。」
大舞台の空気。
ほんのわずかな硬さが、プレーの精度を狂わせる。
特に忘れられないのは、嬉野戦の1ゲーム目。
「ずっとセットポイントを取っていたけど、自分のミスで取られてしまったのが大きかったです。」
流れをつかみかけていた。それでも、最後の一本を決め切れなかった。
その1ゲームが、試合全体の重さを変えたと振り返った。
“自分たちらしさ”とは何か
敗北の理由をどう捉えているかと問うと、石井は迷わず答えた。
「自分たちらしいプレーができていなかった。」
それは、2人で息の合ったプレー。
声、間合い、タイミング。
ペアで戦うソフトテニスにおいて、それが崩れた瞬間、強みは半減するといえる。
新人戦は、その当たり前の大切さを突きつけた。
そしてその悔しさは、チームの空気を変えていく。
続く第4弾では、新人戦を経た石井選手の今の想いについて触れる。
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