【インターハイ特集】「勝ちたい」という思いを、一つに 主将・小池黎羽が語る、鹿島高校女子バレー部の強さと全国への覚悟

高校総体で悲願の県制覇を果たし、鹿島高校・鹿島実業高校の統合後初となる優勝を成し遂げた鹿島高校女子バレーボール部。
春季大会(観桜大会)に続く連続優勝で県の頂点に立った一方、九州大会では初戦敗退という悔しさも味わった。
歓喜と悔しさ、その両方を経験した約1か月半。主将・小池黎羽選手は、「ここで満足してはいけない」と静かに語る。
インターハイを目前に控えた今、主将が見つめるチームの現在地とは——。
鹿島高校 小池黎羽 主将
初優勝はゴールではなく、新たなスタートだった
鹿島高校として初めてつかんだ県総体優勝。長年あと一歩届かなかった頂点に立った瞬間だったが、小池選手の視線はすでに次の舞台へ向いていた。
「鹿島高校になって初めての優勝ということで、本当にうれしかったです。日頃の練習で意識してきたことが結果につながったと思います。」
喜びをかみしめながらも、その言葉のあとに続いたのは全国への思いだった。
「でも、ここで満足してはいけないと思っています。インターハイというもっとレベルの高い舞台でも、自分たちらしいバレーができるように、今も練習しています。」
県王者になった今も、挑戦者であることは変わらない。その姿勢が、チーム全体にも浸透している。
「勝ちたい」という思いを、一つにする
鹿島高校はこれまで何度も準決勝、決勝へ進出しながら、あと一歩のところで優勝を逃してきた。その壁を越えられた理由を、小池選手は技術ではなく”気持ち”だと語る。
「一人でも『絶対に勝ちたい』という気持ちが足りなかったら、チームとして勝つことはできません。」
だからこそ、一人ひとりが同じ方向を向くことを大切にしてきた。
「全員が『勝ちたい』という思いを持って、毎日の練習に取り組めたことが大きかったと思います。」
主将として心掛けてきたのは、厳しさと親しみやすさのバランスだった。練習中は、必要な時には厳しい言葉もかける。一方で、コートを離れれば仲間として笑い合う。
「部活中は言わないといけない時は少し厳しいことも言います。でも、部活が終わればみんなで仲良く話したりして、メリハリを大切にしています。」
コートの中では真剣に。コートの外では自然体で。その関係性が、苦しい場面でも互いを支え合えるチームをつくっている。
明るさと粘り強さが鹿島高校らしさ
小池選手が挙げるチームの強みは、「明るさ」と「粘り強さ」。試合では簡単にあきらめず、一球一球をつないでいく。その姿勢は、日々の練習から育まれてきたものだ。
「きつい練習もたくさんありますが、それを適当にやるのではなく、一球一本を大事にできるようになりました。」
村上監督も話していた「毎日が絶対に落とせない試合」という意識は、選手たちにも深く根付いている。
「みんなが『今の練習が県総体の試合だったら』という意識で練習しています。」
一本へのこだわりが、競った場面での粘り強さにつながっている。
九州大会で知った、自分たちの現在地
県王者として臨んだ九州大会。しかし、その結果は初戦敗退だった。
小池選手は、その敗戦を率直に振り返る。
「高校総体で初優勝して、少し満足してしまっていた部分があったと思います。」
優勝した安心感。それが、九州の舞台では隙になった。
「九州大会では、自分たちの弱さが出てしまいました。だからこそ、もう一度気持ちを引き締めないといけないと思いました。」
悔しさを経験したからこそ、チームは再び前を向くことができた。インターハイへ向けては、高さのある相手を想定し、ブロックアウトやフェイントなど、多彩な攻撃の練習を重ねている。
「ただ打つだけではブロックにつかまってしまうので、相手を崩すプレーを意識しています。」
「やるか、やらないかは自分次第」
鹿島高校女子バレー部のスローガンは「自分次第」。小池選手も、その言葉を大切にしている。
「やるか、やらないかは本当に自分次第だと思っています。」
誰かに言われるからではなく、自分で決めて行動する。その積み重ねが、チームを県王者へと導いた。
「『やらないといけない』ではなく、『自分がやりたい』という気持ちで行動することを大切にしています。」
最後にインターハイでの目標を尋ねると、力強くこう答えた。
「どんな相手でも、自分たちらしいバレーをして、一勝でも多く勝ちたいです。」
「自分たちだけでは、ここまで来ることはできませんでした。支えてくれている保護者の皆さんや地域の方々への感謝の気持ちを忘れずに、インターハイでも精一杯頑張ります。」
支えてくれる保護者や地域への感謝を胸に、鹿島高校女子バレーボール部は全国の舞台へ挑む。県王者として、そして一戦一戦に全力を注ぐ挑戦者として。
その先にある一勝を信じて、小池主将を中心としたチームはインターハイのコートに立つ。
株式会社WIDE -