【頂点に最も近かった者たち】新人戦準優勝 佐賀工業高校 ソフトテニス部 石井礼都選手 #4

あと一歩だった。
新人戦決勝、「ゲームセット。」コートに響いた終了の声。その瞬間、1年生エースの胸に込み上げたのは、「負けてしまった」という現実だった。
頂点に最も近かったからこそ残った悔しさ。その敗北は、佐賀工業ソフトテニス部を確実に変えた。
かちスポでは、新人戦で届かなかった頂点への一歩を追い求める佐賀工業高校へ取材を行った。
第3、4弾では、新2年の石井礼都選手へのインタビューを掲載する。
第4弾:逃げない前衛へ。

写真左: 石井礼都選手 右;西選手
〜“走り切る”チームの一員として〜
新人戦後、チームは変わった。
「キャプテンも言っていましたが、みんな走るようになりました。」
練習メニューが劇的に変わったわけではない。変わったのは“意識”。
雰囲気は少しずつ明るくなり、コートの中では、最後まで足を止めない姿が増えていった。
「申し訳なかった」という想い
新人戦後、仲間に一番伝えたかったこと。
「一番手の自分が負けてしまって申し訳なかった。」
1年生でありながら、チームの前線に立つ責任。その重みを、彼は真正面から受け止めている。
だが、悔しさは立ち止まる理由にはならなかった。
自分から攻める
個人として最も変わった意識について問うと、
「自分から積極的に攻めていくことです。」と答えた。
守るのではなく、攻め切る。
それは、佐賀工業高等学校 ソフトテニス部が大切にしてきた考え方でもある。
佐賀工業らしさとは
石井選手と西選手が語る“らしさ”。
「走り切ること。そして、1点しのぐよりも、全部攻め切るっていう考え方。」
後衛は最後まで走る。前衛は逃げずに挑戦する。
それが、このチームのベースだ。
総体へ向けて
高校総体で大切にしたいことは、結果だけではない。
「日々の練習から準備や行動を早くして、1球でも多く打てるようにしたい。」
日々の練習。コート外での行動。その積み重ねが勝敗を分ける、彼の言葉にはそんな思いが感じられた。
新人戦を経て、今のチームをどう胸を張って言えるか。
「走り切ることが強みだと思います。」
頂点に最も近かった者たち。。
その悔しさを知る1年生エースは、総体へと目線が向かっていた。
次は、自分たちらしいプレーで――。
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