【高校総体 2026 注目チーム特集】“来年がある”では終わらせない。 敬徳女子バスケ部2年・藤井珊瑚が見据える総体

創部4年目の敬徳高校女子バスケットボール部は、今年3月に行われた県春季大会で、創部初となるベスト4入りを果たした。全員で走るスタイルを磨き続け、県内上位へと食い込んだ敬徳。勢いのあるプレーと、学年を越えた明るいチームワークで存在感を放っている。
その中で、2年生ながらチームを支える存在の一人が、ガードの藤井珊瑚選手だ。
持ち前の明るさとひたむきなプレーでコートを駆け回りながら、調子が上がらない時でも「自分にできること」を探し続ける。総体を前に、現在のチームの雰囲気や、自身が意識していることについて話を聞いた。
敬徳高校 藤井珊瑚選手
“4強常連”撃破 「素直に嬉しかった」
3月に開催された県春季大会で敬徳は、ベスト4をかけて佐賀商業と対戦した。
「佐賀商業はいつも4強に入っている強いチームなので、勝つことができて素直に嬉しかったです」
創部3年でつかんだ初のベスト4。その一勝には、大きな意味があった。だが、彼女もチームもそこで満足していない。総体まで残り約1か月。新1年生も加わった今のチームについて、藤井選手はこう話す。
「1年生も入って、楽しく厳しくやっています」
“楽しい”だけでは終わらない。“厳しさ”もあるからこそ、今の敬徳は成長を続けている。
“いい意味でうるさい”が、敬徳らしさ
敬徳高校女子バスケットボール部の特徴を聞くと、藤井選手は笑顔でこう答えた。
「みんな明るくて、先輩たちも優しいです。同級生もみんな仲良いです」
さらに、主将・松尾小町選手が話していた「いい意味でうるさい」という言葉を伝えると、
「まさにっていう感じです(笑)」
と笑った。コート内外を問わず飛び交う声。学年関係なくつながる距離感。その雰囲気こそが、敬徳の強さなのかもしれない。
調子が悪くても、“できること”を探す
藤井選手が日々の練習で大切にしているのは、“自分にできること”を見失わないことだ。
「自分が調子悪い時は、それなりに他のできることがあると思うので、リバウンドとか、自分のポジションじゃないところでも頑張るようにしています」
シュートが入らない日もある。思うようにプレーできない時もある。それでも、チームのために何ができるかを考え続ける。その姿勢が、2年生ながらチームを支える存在感につながっている。
“外からも中からも” 敬徳バスケの武器
藤井選手は、今の敬徳の強みについてこう分析する。
「外からも中からも打てるところだと思います」
一人ひとりが積極的にリングへ向かえることが、今のチームの強さにつながっている。
その中で、藤井選手自身もさらなる成長を見据えている。
「ドライブと3ポイントシュートの確率を上げていきたいです。これは個人的にもチーム的にもです!」
総体へ向け、個人としてもチームとしても、“武器の精度”を磨いていく。
「3年生とできる最後の試合かもしれない」
最後に総体への思いを尋ねると、藤井選手は少し表情を引き締めた。
「自分は来年もあるけど、3年生と試合ができるのは最後かもしれないので――」
そう言葉を置いてから、続けた。
「出られることに感謝して、またベスト4に入って、その先にも行けるように頑張りたいです」
“来年がある2年生”ではなく、“今を戦う一人”として。敬徳の挑戦を支える藤井珊瑚選手の総体が、もうすぐ始まる。
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