「忘れられない悔しさを胸に」集大成のウインターカップへ 佐賀東高校男子バスケットボール部 溝口陽介監督

佐賀東高校男子バスケットボール部がウインターカップ予選を圧勝で突破し、目標であったウインターカップの出場を果たした。昨年のウインターカップ出場を逃した悔しさを胸に、佐賀東高校バスケットボール部は全国への切符を掴み取りました。本記事では溝口監督に今年のチームと監督としてのウインターカップへの思いを語ってもらった。
ウインターカップ予選決勝を振り返って
今年のウインターカップ予選決勝、佐賀東高校はライバルである唐津工業を相手に見事な勝利を収めました。昨年度の総体決勝では接戦を制したものの、今回は大差をつけての勝利となった。
「選手たちが自然体で、普段の力を発揮してくれた試合でした。総体の時と比べても自信を持ってプレーしているのが伝わりましたね」と溝口陽介監督は語る。この勝利は選手たちにとって自信と大きな成長を感じさせる試合となった。
核となった「マッチアップゾーンディフェンス」
佐賀東高校の今年の戦術の核となったのは「マッチアップゾーンディフェンス」。相手の個の力を抑え込むこの守備戦術は、1年間を通して磨き上げられてきた。
「相手の個の力を消せれば、戦術と戦術の戦いになります。そこを突き詰めるため、動きや声、距離感など細かな部分までこだわり続けました」と溝口監督。選手たちもその細かな指導に応え、守備の完成度を高めてきた。
九州リーグでの成果と自信
今月初めまで行われた九州リーグでは、佐賀東は8試合中5勝。強豪校の中でのこの成績は、「マッチアップゾーンディフェンス」の威力を証明するものだと言えるだろう。
「どんな相手にも通用する守備を作り上げられたことが、選手たちの自信に繋がっています」と溝口監督は自信を見せます。
全国大会への意気込み
ウインターカップ1回戦の相手は全国屈指の強豪校・桜丘高校。万全の準備を進める佐賀東だが、試合の鍵は選手たちの柔軟な対応力にあるという。
「できる準備は全て行なっていますが、バスケットは上手くいかないことの方が多いです。選手たちが自分で考え、修正しながらプレーすることが重要で、彼らならそれができると信じています。全力で戦い、必ず勝利を掴みたい」と溝口監督は意気込みを語ります。
集大成となるウインターカップに向けて
昨年、ウインターカップ予選決勝で惜しくも敗れた悔しさを胸に、佐賀東高校バスケットボール部の3年生たちは一年前の冬、東京で全国大会を観戦しました。
「フェリーで大阪まで行き、そこからハイエースで東京へ向かいました。あのとき、彼らは『全国ベスト4を目指そう』と語ってくれたんです。その目標を、実際に戦う場所で確認しながら、来年必ずこの舞台に立とうと決意しました」と溝口陽介監督。
その日から今日まで、彼らの心の中には「全国ベスト4」という目標が刻まれ続けています。「あの時の気持ちを忘れた日は一日もありません。このウインターカップでは、彼らの努力を結果として証明する大会にしたいです」と力強く語る溝口監督。選手たちも、支えてくれる人々への感謝を胸に、集大成の舞台で最高の戦いを見せる覚悟です。
佐賀東高校男子バスケットボール部は12/23(月)14:00から武蔵野の森体育館で愛知県代表桜丘高校と対戦する。
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