「ウインターカップに挑む思い」佐賀北高校女子バスケットボール部 武藤広樹監督

佐賀北高校女子バスケットボール部は、目標としてきた「ウインターカップ」への出場を果たした。第二弾は武藤監督に予選決勝の激闘、このチームのこと、全国大会への意気込みを聞いた。
接戦を制したウインターカップ予選決勝
ウインターカップ予選決勝では佐賀清和高校との対戦。新人戦では14点差、県総体では21点差をつけて勝利した。しかし、ウインターカップ予選決勝では、途中ビハインドの苦しい展開になったが、接戦を繰り広げた末に逆転勝利を手にした。武藤監督は「もともと力の差があるとは思っていませんでした」と語る。過去の経験から厳しい試合展開を想定し、逆境でも冷静に戦えた点が勝利の要因だった。
「この代は1,2年生の時は追いかける側だったので、その時の経験が追いかけられるプレッシャーを乗り越えさせてくれたと思います。接戦も想定していたので、最後は勝ち切ることができたと思います」と振り返った。
少人数での戦いを支えた経験と成長
決勝戦では佐賀清和が”佐賀北対策”の守備のシステム変更や選手交代を駆使する中、佐賀北は主力選手中心の戦い方を崩さなかった。
「いつも少ない人数で戦ってきたので、特に不安はありませんでした。佐賀清和の厚い選手層のチームが相手でも自分たちのやるべきことは変えないと決めていました。」と自信をのぞかせた。
メンタル面での飛躍
武藤監督が1年間で感じたチームの最大の成長は、メンタル面だという。「技術の向上もありますが、特にミスをした時の気持ちの切り替えや一人一人のチームを盛り上げる力が成長しました」と評価。主将については、「下級生のころからコツコツと試合経験を積み、負けた悔しさを力に変えました。気持ちの強い選手で、後輩たちに自らの行動で示していました」と称賛した。
ウインターカップへの挑戦
受験勉強とバスケを両立し、九州リーグの強豪との試合経験を積んだ3年生にとって、ウインターカップは集大成の舞台だ。初戦では約2mの留学生を擁するチームとの対戦が待つが、武藤監督は「全国大会で2勝するのが目標。そのためにこの試合は避けて通れない。チャレンジャーの気持ちで戦いたい」と意気込んだ。
最後に、「3年生には悔いのない戦いをしてほしい。勝っても負けても、やり切ったと誇れる大会にしたい」と熱い思いを語った。
佐賀北高校女子バスケットボール部は12/23(月)10:40から東京体育館で東京都代表八雲学園高校と対戦する。
主将を務めた田中佐季選手の記事も公開中!
株式会社WIDE - 永石恒陽