国スポ・全障スポ開幕まであと半年!開幕を前に「オープン競技」始まる
【キャスター】
開会式まで半年となった国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会。開幕を前に先週末から「オープン競技」が始まりました。金メダルを初めて獲得したのは佐賀県勢!好スタートを切っています。
【リポート・橋爪和泉】
「今年10月の全障スポの開幕に先駆けて『オープン競技』が始まりました。今回は…鈴の鳴るボールを使ったブラインドテニスが行われています」
コートのライン上にある凹凸をラケットや手で確認すると…鈴の音を頼りにボールを打ち合います。
視覚障害がある人を対象にした“ブラインドテニス”です。
全障スポの本大会を前に開催される「オープン競技」として全盲や弱視など視覚障害のある19人の選手が集まり、6チーム総当たり戦で優勝を争いました。
「ポイント平山。ラブフィフティー」
躍動したのは“佐賀県勢”平山幸夫選手、前田浩二選手、古澤康行選手の3人が出場し、5勝0敗と圧倒的な強さを見せ優勝しました。
「賞状第23回全国障害者スポーツ大会ブラインドテニス競技大会優勝“佐賀地域”おめでとうございます」
「かけますよ~おめでとうございます」
国スポ・全障スポを通じて初めての金メダル。
見る角度によって色が変わる肥前びーどろがはめ込まれています。
また、メダルの裏には“点字”が施されていました。
【佐賀エリアチーム 平山幸夫選手】
「もう…最高です。『まさか』と思っていました。全障スポの1回目でこんな名誉なことはありません。プレーヤーをどんどん増やしていけるように頑張りたい」
【キャスター】
ここからは取材を担当した橋爪さんです。
佐賀県勢が幸先の良いスタートを切りましたね。
【橋爪和泉】
そうですね、改めてですが、今年10月5日に国スポ、10月26日には全障スポが開幕します。
この期間中、43競技が行われます。
ただ、今回のブラインドテニスのように国スポ・全障スポの“開幕前”に行われる競技もあるんです。
森さん、合わせていくつあると思いますか?
正解は55競技です!
実は開幕前の方が多いんです。詳しく見ていきます。
まずは…国スポの「公開競技」があります。
開催期間は8月24日から9月22日まで随時行われます。7競技が予定されています。
全障スポの「オープン競技」は既に始まっていますが、8競技が予定されています。
この2つの競技に関しては、各都道府県の総合成績に反映されないのも特徴です。
広くスポーツを普及させるために行われるものです。
国民スポーツ大会の「会期前競技」もあります。
こちらは、13競技が行われることになっています。
この3つの競技に関しては、アスリートの方々が出場するものなのですが
県民が広く参加できるようにと、「デモンストレーションスポーツ」というものも予定されています。開幕前は27競技が予定されています。
【キャスター】
半年間にわたって開催されるとなると自治体の運営も大変そうですね…。
【橋爪和泉】
競技会場の中心となる佐賀市では本番を想定したリハーサル大会が行われています。
「来場時間の集中がどうなるか昨晩競技団体に確認したところほぼほぼけさ・朝に集中する。人員の厚めの配置をお願いします」
SAGAアリーナの一室。
市の職員が集まり、会場の案内など…対応を入念に確認しています。
これは先週末開かれたトランポリンの「リハーサル大会」です。
【受付のスタッフ】
「保護者の方はですね、階段を使ってぐるっと回ってここの上のあたりが入り口に」
【保護者】
「わかりました」
会場に集まったのは実際にトランポリン競技で運営を担当する約30人の職員です。市は15競技すべて、本番同様の運営を行う「リハーサル大会」を開催。
時には大雨で会場周辺が冠水するなど突発的なアクシデントへの対応も確認できたといいます。
【佐賀市国スポ・全障スポ推進部 鶴光久部長】
「リハーサル大会を行って熱中症の方・お客さんや選手にも対応を経験することができた。そういった経験はリハーサル大会をやらないとできない意義のあることだと思う」
国スポの期間中、約3800人の職員とボランティアのべ700人が運営を担う佐賀市。「リハーサル大会」の結果を踏まえ人員の配置や選手団の動線など“ソフト面”の最終調整を進めていく考えです。
【佐賀市国スポ・全障スポ推進部 鶴光久部長】
「コンセプトは“応援”佐賀のまちを応援であふれさせて一生に一度の佐賀のおもてなしを感じてもらって思い出に残るような大会にしていきたい」
【橋爪和泉】
「リハーサル大会」は各市町今年6月に全て終了する予定となっています。
48年ぶりのスポーツの祭典、県だけでなく各市町でも普段とは違った対応が求められる中、ソフト面の調整が着々と準備が進んでいきます。
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