【SAGA2024全障スポ】研ぎ澄まされた感覚!3次元で展開される「ブラインドテニス競技」

ブラインドテニス競技は日本発祥のスポーツです。約30年前に埼玉県所沢市にある国立身体障害者リハビリテーションセンターにおいて第1回日本視覚ハンディキャップテニス大会が開催され、そこから国内各地、海外へ普及していきました。
今年のSAGA2024全障スポでオープン競技として開催されます。
ブラインドテニス競技は、バドミントンとほぼ同じ広さのコートを使い、バウンドした時に鈴のような音が出るスポンジボールをラケットで打ち合います。
視覚障がい者が楽しむ球技スポーツは、平面で行われる2次元スポーツがほとんどですが、ブラインドテニスは高さの要素が加わった三次元スポーツで、バウンドするボールを打ち合います。
視覚以外で、音が鳴りながら空中を移動するボールを認識することは難しく、難易度の高いスポーツです。
コート内でのバウンド数は、視覚の具合に応じて、2バウンド、3バウンドと変わります。
フルブラインド(全く見えない状態)だと3バウンド、弱視(ストローから覗いた状態に近い)だと2バウンドとなります。
また男女の隔たりはなく、視覚の具合を位分けしたB1、B2、B3で対戦します。
ブラインドテニス競技は、物音が少ない静かな体育館で行われ、ラインテープが貼られたコートで行われます。
選手は、静かな環境の中で鳴るボールの音を聞き、ラインテープを触って場所を確認します。
得点はテニスのポイントと同様にカウントされ、4ポイント先に取ると1ゲーム獲得。
今回の全障スポでは、4ゲーム先取、もしくは20分のタイム制で勝敗が決まります。
ブラインドテニスの魅力とは、
ブラインドテニスの魅力は、難易度の高さです。
視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、ネットの高さ、コートの広さなど空間を頭の中で想像、把握しなければなりません。そんな中で、転がるボールではなくバウンドしながら空中を移動するボールを打ち、何度もラリーを続け、得点に繋げます。
これほど難易度が高いからこそ、ボールを打ち返した時の感覚、得点に繋げた時の感動に魅力を感じることができます。
この機会にSAGA2024オープン競技として開催される「ブラインドテニス競技」に触れてみてはいかがですか?
開催情報
SAGA2024 オープン競技 ブラインドテニス
2024年4月6日(土)〜7日(日) 神埼中央公園体育館にて開催予定
株式会社WIDE - 永石恒陽